「ナボコフ自伝」の昆虫採集の思い入れの部分が面白い。
「感情や欲望、野心や達成の面で、昆虫採集が与える楽しさを 量や強さで凌ぐものはおそらくあるまい。それは、最初から ダイヤモンドのように色々なものをもっていた。 それはひとりになりたいという激しい願望だった。」
「私が最初に学んだ教訓の一つは、コレクションの充実には 他人は当てにできないということだった。 それでもおば達は私にこっけいな贈り物を- 例えば、きらびやかだが実際はまったく平凡な蝶のデントン社 のスライド等をこりもせず贈り続けた」
そして、ナボコフは40代で捕蝶網をもってぶらぶらしていると 変人に間違われ、警察に後をつけられたり、子供に指をさされたりする。
ひとりになりたいという願望はよく分かる。 友達と話をしていても、今だと、 数分でもカミュのフランス語にふれたいという 願望が湧いてくる。
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