「文学的パリガイド」鹿島茂著
寝る前本として、ゆっくり読んでいる。 シャンゼリゼ通りの話にプルースト「失われた時を求めて」が 書いてあった。 この作品は、先入観がありすぎて、一度も手にとったことがない。 エロティックな場面があるとは知らなかった。 シャンゼリゼの公園で少年と少女が手紙を取り合い、戯れている場面
「はげしい体操の真っ最中に、筋肉を働かせ、遊びに熱中したあまり はあはと息をきらした私は、いちだんと大きく喘いだかと思う間もなく あたかも力を出したために数滴の汗がしぼりだされるように、 つい快楽をもらしたのであったが、その快楽の味をゆっくりと味わっている 余裕もなかった。たちまち私は手紙を取り上げた。するとジルベルトは 好意をもってささやいた ねえ、もしよかったら、もう少し取っ組みあいをつづけたって いいのよ」
おしゃまな少年少女だ。 「無邪気さとエロスは隣あわせ」とは、さすが鹿島先生。
凱旋門で思い出す光景といえば、 アランドロン主演の「冒険者たち」 シャンゼリゼ通りを小型飛行機でとおりぬけるシーン。 アランドロンのナイーブさがにじみ出ていて好きな作品。
今週はまだ映画を1本もみていないので、 少し中毒症状が出始めている。
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