りえるの日記

2004年09月08日(水) シャンゼリゼ

「文学的パリガイド」鹿島茂著

寝る前本として、ゆっくり読んでいる。
シャンゼリゼ通りの話にプルースト「失われた時を求めて」が
書いてあった。
この作品は、先入観がありすぎて、一度も手にとったことがない。
エロティックな場面があるとは知らなかった。
シャンゼリゼの公園で少年と少女が手紙を取り合い、戯れている場面

「はげしい体操の真っ最中に、筋肉を働かせ、遊びに熱中したあまり
はあはと息をきらした私は、いちだんと大きく喘いだかと思う間もなく
あたかも力を出したために数滴の汗がしぼりだされるように、
つい快楽をもらしたのであったが、その快楽の味をゆっくりと味わっている
余裕もなかった。たちまち私は手紙を取り上げた。するとジルベルトは
好意をもってささやいた
ねえ、もしよかったら、もう少し取っ組みあいをつづけたって
いいのよ」

おしゃまな少年少女だ。
「無邪気さとエロスは隣あわせ」とは、さすが鹿島先生。

凱旋門で思い出す光景といえば、
アランドロン主演の「冒険者たち」
シャンゼリゼ通りを小型飛行機でとおりぬけるシーン。
アランドロンのナイーブさがにじみ出ていて好きな作品。

今週はまだ映画を1本もみていないので、
少し中毒症状が出始めている。







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