** はは侍 **
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2006年01月17日(火) 小さな祈り

今日で、阪神大震災から11年ですね。

我が家は阪神間にあります。
越してきたのは震災後ですが、まだどの公園にも
当たり前のように仮設住宅があるころでした。

姉3歳の幼稚園でも、今日は震災のことに触れたらしく、
「じしんのはなし、きいたのー。」と、説明してくれました。

「いっぱいおうちがたおれてね、
 ようちえんのタオルかけもたおれたんだって。
 まだみんなが生まれるずっと前よ、年中さんも年長さんも。
 でんきもガスも止まったの。
 よるもでんきがないからまっくらだったんだって。
 ほら、こんなにまっくらでなんにもみえなかったんだって!」

最後に、両手で目を覆って見せてくれました。


先生のお話が上手だったこともあるのでしょうが、
3歳なりに感じるところがあったようです。
繰り返し話してくれました。

もっとも、最後の方では調子に乗って、
「みんなが生まれるずっと前なの。ヒトが生まれる前のことだったの。」
と、なんだか時空を超えていましたが。

みんなで黙祷もしたそうです。
小さな手を結んで、小さな目をつぶって、
みんなでどんなお祈りを捧げたのかな。

震災を経験していない私は、この街にいて
ときどきもどかしさを感じることもあります。
普段何気なく接している方々の中に
今も震災の影があるのを感じることがあり、
だけど、どう触れてよいのか戸惑ってしまったり。

私なりの距離感で、とらえていくしかないのですけれどね。
でも子どもたちと一緒に、これからも考えていくテーマにしていこうと
思っています。。


komuko |MAIL