先日、実家に帰った時、母がメモ帳を持って私に尋ねた。
「愛知万博で昼食を食べたのは何処の国だった?」 「アレは何ていう料理やった?」 「夕食を食べたレストランは何処の国?」
私の答えに、「ふんふん」と頷きながらメモる母。 入館したパビリオンのことなども、あれこれ思い出しながら いろいろ質問しては、また書き留める。
どうやら、「愛知万博」と称して、一席ぶつつもりのようだ。 たった一度行っただけなのに。
母の年代の女性が集まる「ひまわり会」のメンバーは 私にとっては昔懐かしい名前ばかりだ。 私が子供だった頃、皆、○○チャンのお母さんと呼ばれた人達。 年寄り世帯ばかりになってしまった貧乏な町で、 昔のお母さん達が年老いて、楽しく仲良く暮らしているのは ほんとうに心強いこと。
40代前半で未亡人になってしまった母だけど、 今、80代になって周りを見渡せば、いつの間にか皆同類になっていた。 だから、あの頃よりも、今の方が仲良しだと私は感じてしまう。
歳をとって一番大事なのは、「友達」ではないかしら。 女のお喋りは、長生きの秘訣、ボケ防止の栄養剤だと思う。 これが身内だと、甘えが出る、グチになる。
母の趣味は昔から読書だ。 プレゼントは図書券が一番嬉しいという。 ゲートボールや家庭菜園などには、全く興味を示さない。 でも足腰が達者なのは、先日の愛知万博で立証済み。 毎日の掃除、洗濯、炊事、その他諸々の用事が ちょうど良い運動になっているのだそうだ。
母を見て、自分の老後のことをいろいろ考えてしまう。
自分のことは、可能な限り自分ですること。
そして友達、いつでも会える友達、 (歳をとっても、自分で歩いて訪問できる距離にあること)
毎日、楽しいお喋りができる近くの友達が大事。
あら、主人は?・・・・・・・・・・・モチロンです。
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