このところ、少し精神状態が良くない。
エアロビクスで気持ちのいい汗を流し、パソコンに向かう日々、 日、一日と、確実に成長している庭の植物を見て、春を感じる日々、 ひとり静かに、好きな本を読み、ウトウト居眠る日々、
贅沢で気ままな時間を過ごしている私が、 どうして、こんなに、ささくれだった気持ちに陥るのだろう。
80歳になる姑の愚痴が、最近ますます活発になってきたように思う。 歳をとり、愚痴っぽくなるのは、仕方がないにしても、 会う度に、愚痴を連発されるのは、やはり辛い。 愚痴なんて、お年寄りの特権みたいなものかもしれないが。
娘は東京、息子は名古屋、私達は大阪、 みんな離ればれなのが、年寄り達は気に入らない。 子供達は、それぞれの場所でちゃんと生活しているのに。
私がこの状況に平気なのが、姑にはますます気に入らない。 ことあるごとに、私にごねるようになってきた。 最近、特にひどい。歳のせいなのだろうか。
母親がシッカリしていないから、娘は東京勤務になり、 息子は名古屋大学に行ってしまった、ということらしい。
知人の娘さんが薬剤師になったと聞けば、 なぜ、うちの娘を薬剤師にしなかったのか、 「そこのお宅は、小さい時から、そういうふうに 母親がちゃんと教育してたからやろなあ。」と、くる。 (ちなみに娘は文学部卒、いちおう、業界のトップ企業に就職)
知人の公務員の息子さんの話を聞けば、こう言う。 「小さい時から、親がちゃんと仕込んでるから、公務員になって、えらいなあ。」
心から、それを羨ましく思っているようだ。 要は、自宅から離れない子供達が理想というわけだ。
会う度に、同じことばかり、私を相手にグチる。
「なんで東京なんかに行かしたのか」 (大阪で就職試験を受けたが、東京勤務になった)
息子は絶対に大阪で就職させろって、 (そんな我が儘を言う余裕ないよ、この就職難の時代に)
こちらは、ほんとうに病気になりそうだ。 近くだけれど、同居でなくて、よかったよ。
年寄りのグチは、聞き流しておけ。いちいちメクジラを立てることはない。 と、主人は言うが・・・ 三十年間、そうやってきましたよ。
でもね、私だってね、実は今、更年期障害なのよ! (と、一度、言ってみかったんだ。 更年期が終わらないうちに)
三十年の間に、二回、両親を相手に大爆発を起こした。
また、爆発しそう?
いいえ、なんだかんだ言っても、姑のグチは「意地悪」から出たものではない。 私達を心配しているのだ。 自分達がいなくなった後で、私達夫婦が年老いて二人きりになった時のことを。
グチの根源は、たどって行けば最終的に「やさしさ(?)」に到達するのだ。
それは、わかっているのだが・・・
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