そよ風


2005年02月09日(水) 愚痴

このところ、少し精神状態が良くない。

エアロビクスで気持ちのいい汗を流し、パソコンに向かう日々、
日、一日と、確実に成長している庭の植物を見て、春を感じる日々、
ひとり静かに、好きな本を読み、ウトウト居眠る日々、

贅沢で気ままな時間を過ごしている私が、
どうして、こんなに、ささくれだった気持ちに陥るのだろう。

80歳になる姑の愚痴が、最近ますます活発になってきたように思う。
歳をとり、愚痴っぽくなるのは、仕方がないにしても、
会う度に、愚痴を連発されるのは、やはり辛い。
愚痴なんて、お年寄りの特権みたいなものかもしれないが。

娘は東京、息子は名古屋、私達は大阪、
みんな離ればれなのが、年寄り達は気に入らない。
子供達は、それぞれの場所でちゃんと生活しているのに。

私がこの状況に平気なのが、姑にはますます気に入らない。
ことあるごとに、私にごねるようになってきた。
最近、特にひどい。歳のせいなのだろうか。

母親がシッカリしていないから、娘は東京勤務になり、
息子は名古屋大学に行ってしまった、ということらしい。

知人の娘さんが薬剤師になったと聞けば、
なぜ、うちの娘を薬剤師にしなかったのか、
「そこのお宅は、小さい時から、そういうふうに
母親がちゃんと教育してたからやろなあ。」と、くる。
(ちなみに娘は文学部卒、いちおう、業界のトップ企業に就職)

知人の公務員の息子さんの話を聞けば、こう言う。
「小さい時から、親がちゃんと仕込んでるから、公務員になって、えらいなあ。」

心から、それを羨ましく思っているようだ。
要は、自宅から離れない子供達が理想というわけだ。

会う度に、同じことばかり、私を相手にグチる。

「なんで東京なんかに行かしたのか」
(大阪で就職試験を受けたが、東京勤務になった)

息子は絶対に大阪で就職させろって、
(そんな我が儘を言う余裕ないよ、この就職難の時代に)

こちらは、ほんとうに病気になりそうだ。
近くだけれど、同居でなくて、よかったよ。

年寄りのグチは、聞き流しておけ。いちいちメクジラを立てることはない。
と、主人は言うが・・・
三十年間、そうやってきましたよ。

でもね、私だってね、実は今、更年期障害なのよ!
 
(と、一度、言ってみかったんだ。 更年期が終わらないうちに)

三十年の間に、二回、両親を相手に大爆発を起こした。

また、爆発しそう?

いいえ、なんだかんだ言っても、姑のグチは「意地悪」から出たものではない。
私達を心配しているのだ。
自分達がいなくなった後で、私達夫婦が年老いて二人きりになった時のことを。

グチの根源は、たどって行けば最終的に「やさしさ(?)」に到達するのだ。

それは、わかっているのだが・・・


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