「他人事だと思ってる人が約100万人」 パンフレットの最初のページの言葉。
今日のクリスマスイブに、ふさわしくない話ですね。
私なんて、自分の病名を知っていても、それは「他人事」。 長期間、全く無症状なうえに、ハッキリ言って、私は風邪もひかない丈夫な人。
そして、こと自分に関しては、病気とも言えないようなC型肝炎のことを、 こんなところに書く予定は全くなかった。
「私の血液を輸血でもしない限り、決して私からは感染しない」 と、現代医学で確証されていたとしても、 余計な疑いをかけられたり、変な心配をされるかも知れない、という不安がある。
自分や身近な人がその病名を告げられない限り、 誰もその病気のことを、正しく理解しようと努力しないと思うから。
特に隠す必要もないけれど、言う必要もないと思う。 日記の中だけでなく、実際の日々の生活の中に、 この病気があまり登場することはない、と甘い予想をしていた。
一生、このウイルスを抱えながらでも、栄養と健康に気を付けていれば、 肝硬変や肝臓癌になることもないだろう、と。 だから、今のままで、ずっといいのよ、って。
先日、七年ぶりくらいで市民病院で診察を受けた。 そして、思いがけずインターフェロンによる治療を強く勧められた。
今、できるだけ早く治療すれば、完治する確率が高いそうだ。 それでも、50パーセント。
「保険は下りるのですか?」「はい」
「髪の毛は、抜けるのですか?」「多少はね・・」(それ、けっこうツライよ)
「今、私はとても元気だし、肝機能(GOT、GPT、γーなど)は、ほぼ正常値です。」 「今は、ウイルスが暴れていないからですよ。」 (腹立つわ、ウイルスのヤツ・・私の体内で、ぬくぬくと・・・)
「このまま、一生、暴れないで大人しくしていないのでしょうか」 「たぶん、60歳前後で暴れ出す可能性があります。ウイルスの値は高いです。」 (アンタ達が体内に、じぃっと潜んでるから、風邪のウイルス達も怖がって近寄らないのね!)
「暴れだしてから、インターフェロンの治療を始めてはダメなのですか?」 「完治する確率はグンと下がります。インターフェロンの量も増えます。」
もし、今、少しでも肝炎の症状に苦しんでいたなら、きっと、即決したと思う。 でも、私は、今のところ、とても元気で楽しい日々。
運が良ければ、このまま、肝硬変にも肝癌にも進行しないで、 そこそこ健康に歳を重ねて行けるのでは、と期待してしまう。
インターフェロンの副作用は、調べると決して穏やかではない。 一年間、耐える価値はあるのだろうか。 完治しない場合もあるのだ。確率は半分・・
保険は下りても、インターフェロンは高額だ。 それに、髪の毛が復活するまで、どうすればいいの? やっぱり、高額なア○ランスも買ってもらわないと。
こんなこと、今、現実に病気と闘っている人達から見れば、贅沢な迷いだろうけど。
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