Rocking,
Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?
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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)
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2008年12月13日(土) |
Shine A Light |
15時半に新宿でyer-bluesさん(g)と会う。 体調が悪いので、一時はキャンセルも考えた。実は夕べは結局吐いちゃってるし。ハラもまだ痛い。 それで集中力が低下したのか、出がけに財布を忘れてしまう。そういう時の為に名刺入れに千円入れてあるので、電車には乗れた。yer-bluesさんに「財布忘れた」と言ったら、「いつものことじゃんかよ」と言われる。いや、いつもは持っていながら払って頂いてるんですけど。今日は本当にないんです。スミマセン。(何に対してのスミマセンだ?)
ローリング・ストーンズの映画'Shine A Light'を観る。マーティン・スコセッシがセットリストをなかなかもらえず苛々して、ようやく届いた瞬間に演奏が始まるというオープニングは絶対に話を作っていると思うが。つくりものとわかっていても痺れるな。 で、思い出す。スコセッシが32年前(32年前!!)につくった映画'Last Waltz'で、クラプトンのストラップが物凄くいいタイミングで外れて、その瞬間すかさずロビー・ロバートソンが代わって弾き出すあのシーン。アレがハプニングだと信じている人が多いようだが、私はずっと「偶然にしちゃ出来過ぎだ。二人で仕込んだに決まってる」と言っていた。が、考えてみればアレも要するにスコセッシの演出だという単純な事実に気づく。私も騙されてたのか。
映画自体の出来は、'Last Waltz'ほどではないと思うが。しかしあれはザ・バンドの解散にあたって一流アーティストが勢揃いしたという大イベントで、ドラマの盛り上げ方も楽だろう。 比べて今回は要するにただのライヴだ。途中に挟まるインタビューも陳腐なものが多く、こう訊いたらこう答えるに決まってるだろうと読める。 今回この映画をつくったのは、スコセッシというよりストーンズだと思う。正確に言えば、ミック・ジャガーだ。 いやもう。始まった瞬間から最後まで、ミック・ジャガーに圧倒された。以前にも書いたが、ミック・ジャガーである人生は余りに凄過ぎて、憧れることすら出来ない。ステージでの一瞬も気を抜かない集中力、気力と存在感は、ロック界どころか音楽界にもこれを凌ぐ人物はいないんじゃないかとすら思う。 実は私はミックの声と発声法がどちらかというと好きではない。しかし私の好みなどは問題でないほど、ミック・ジャガーというシンガーは素晴らしい。45年間(45年間!!)維持している体型と体力、45年前より際立っている個性と歌唱力。 チャーリー・ワッツはいつもと変わらぬタイトなドラムを叩き、キース・リチャーズとロン・ウッド――世界で一番幸せなギタリスト達は、今回も全く幸せそうに弾いている。'Jumpin' Jack Flash'をステージで何千回弾いたのか知らないが、今でも尚これだけの意欲と満足感を届けられるとは。
声でも体型でも完全に負けて浮いていたジャック・ホワイト、鼠花火みたいな存在感で堂々と対抗していたクリスティーナ・アギレラ、俺の方が上手いだろうと言わんばかりの迫力のバディ・ガイも、全部邪魔だったな。ストーンズには、箸休めなんぞは要らない。
ローリング・ストーンズというバンドをどう捉えるかというのは、私にとって、その曲を初めて聴いた10歳未満の頃からずっと未解決の課題だ。今でも、ストーンズを好きかと訊かれて、安直にイエスと即答したくない。おそらく私にとってストーンズは、一人の男なんだ。その男に屈してしまうことに抵抗している。 ただ、'Shine A Light'を観ていてもしみじみ確認したが、ロックという言葉はもうストーンズにくれてやってもいいんじゃないかと思う。何が上等かではなくて、これが、これこそがロックだろう。 終盤で'Brown Sugar'が始まった時は、思わず声を上げて、椅子に座ったまま半分踊っていた。私にとって「愉悦」と同義であるこの曲に関しては、とっくに完全に屈服しちゃってるな。
今日は食べるのは無理かと思っていたが。映画を観たら少し気分が良くなったので、yer-bluesさんお薦めの焼き鳥屋へ。(ただし飲み物はホット・ウーロン茶) もう一軒のお誘いを辞退して、21時半帰宅。 (1/14up)
Shine A Light *Rolling Stones の曲。(1972)
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