Rocking, Reading, Screaming Bunny
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Far more shocking than anything I ever knew. How about you?


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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)

*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
 9年続いたサイトの母体は消しました。この日記はサーバーと永久契約しているので残しますが、読むに足らない内容はいくらか削除しました。


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2008年04月20日(日)  Up

昨日のCBSのニュースによると、7歳のガキんちょがキリマンジャロに登ったらしい。勿論史上最年少。
登るつもりであることは、1月のニュースで知っていた。その時インタビューを受けてこのガキ・・・いや少年が、王子様のような長い金髪を風になびかせつつ言ったのが次のセリフである。
"It's not impossible to do something. You just have to believe in yourself to do it." (何かを成し遂げるのに不可能なんてことはない。ただ自分自身を信じればいいんだ)
ななさいのガキ・・・いえ子供が、こんなことを。
そしてその子は、平地でも思いっきりこけるのだ。「・・・おいおい大丈夫かよ」と思ったのは私だけではない筈で、現に今回のニュースの中でも、当時インタビューした男性が同様に懸念を持ったことを述べている。
しかし、ガキは登った。勿論後ろから父親をはじめとして大人がわらわらついていってだが。しかしとにかく自らの体力で頂上まで登りきった。そのことはまあ、よくやったなあと思う程度だが。
今回インタビューでこういう会話がある。
"Did your dad ever say 'Keats, lets just turn around'?" (お父さんは途中で引き返そうって言わなかった?)
"Yeah, many times." (何回も言ったよ)
"What did you say to him?" (何て答えたの?)
"Up." (のぼる、って)

・・・やべえ、7歳のガキに感動させられちゃったし。
"Up."=「上へ」を表す一単語。これを言う時のこの少年の顔が、ものすごく魅力的だ。人間の意識の持つ魅力。
何も知らない子供だから逆に自分を過信出来るわけで、「無知の知」も謙虚さもあったもんじゃない。しかし、だから余計にこの馬鹿と紙一重の純粋な自信が胸を打つ。
それと、この感動は実は「のぼる」という日本語では駄目で、"Up."というただ「上へ」を表すだけの言葉でないとインパクトが出ない。
英語っていいなあ、と思う瞬間である。英語を読むのも好きだが、生きた人間の口から発せられる英語を聞くのも、実にいい。

Up (上へ)  *R.E.M. のアルバム。(1998)



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