Rocking, Reading, Screaming Bunny
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Far more shocking than anything I ever knew. How about you?


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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)

*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
 9年続いたサイトの母体は消しました。この日記はサーバーと永久契約しているので残しますが、読むに足らない内容はいくらか削除しました。


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2008年03月19日(水)  Complete the motion if you stumble

振替授業のため新宿のカフェへ向かいつつ、iPodでレッド・ホット・チリ・ペッパーズのハイドパークのライヴを聴く。耳がいかれてもいいわ、ってなフルボリュームで。
'Can't Stop'を聴いていて、初めて気づく。この曲のギターって、イントロでのキメのフレーズを一瞬弾いてしまえば、あとは何をしててもいいんじゃないか。後は全部、ベースとボーカルがきっちりと基本のメロをやってくれる。メロディ展開は単純な曲なのだ。実際ライヴにおけるジョンは、口をあいて放心して腰をふって、好きに弾いているように見える。
レッチリというバンドは4人(しかもボーカルが楽器を持たない)なのに、ライヴでもサポートを加えない。(これはものすごく評価する。ロックバンドで、ステージ上に妙にサポート要員が多いとウンザリする) だからスカスカになっても不思議はないのに、4人でおそろしくしっかりと空間を埋める。普通こういう場合、「足りないけどそこがまたいい」という感じになりがちなのに、「足りなく」ないのだ。

チャドが完璧な仕事をしているというのもある。レッチリを聴けば聴くほど、チャドの貢献度を感じる。呆れるほどの技術を持ちながら決して余計なことをしないこのドラマーは、「構築」という言葉を思わせるがっしりとした音を叩きだす。そしてリスナーの期待する決め所は絶対に抜かない。
しかし一番コアに感じるのは、アンソニーフリーの二人の「律儀さ」だ。特にアンソニーは、ライヴにおいて(前もって変更したところ以外は)殆どアドリブをしない。メロはおろか歌詞も変えない。
'Can't Stop'でさえそうなのだ。スタジオでジャムっているうちに出来たというあの曲は、アンソニー本人が言っている通り、まったく歌詞に脈絡がない。一行ごとにばらばらだ。だからあの歌詞をその通り歌うのは、他の曲に比べてかなり大変なのだが、それでもアンソニーは何とか毎回再現してくれる。

比較するのも間違いかもしれないが。例えばレッド・ツェッペリンのライヴにおけるロバート・プラントのボーカルラインの肩すかしっぷりを思えば、アンソニーの、リスナーの聴きたいものを再現しようとする誠実さは、胸を打つものがある。
同様に、バンドで一番の個性を持ちながら、一曲一曲の構成をメロディを少しも適当に流さず大事に演奏しようとするフリーの真面目な努力。このへんが、しっかりとファンを熱くするんだと思う。

そして、安心して好きに遊び暴れるジョン。幸せなギタリストだなあ。

そしてそれを聴ける私たち。幸せです。ありがとう。

Complete the motion if you stumble (つまずく時でさえそれを最後まできちんとやり通せ)  *Cant' Stop / Red Hot Chili Peppers (2002) の歌詞。



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