Rocking,
Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?
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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)
*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
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2008年02月28日(木) |
There ain't no wow now |
TK(vo)からブラック・クロウズの新譜が出るというメールが来たので、YouTubeで1曲出してみる。作品としては印象が弱い気もするが、バンドのレベルはそのままで、相変わらずのブラック・クロウズだ。 デビュー時から、新人という言葉が全く似つかわしくない、芯のしっかりしたクオリティの高い音を、スタジオ盤でも、驚くことにライヴでも見せつけてきた彼らだが。 このままエアロスミス級の、息の長いバンドになりそうだな、と思う。
「ローリング・ストーンズがプレイすると『ロックンロール』と呼ばれ、ブラック・クロウズが同じタイプの音楽を演奏すると『レトロ』と呼ばれる」という評論があって、これはブラック・クロウズというバンドを見事に言い表していると思う。実際はこれはネガティヴな表現なのかもしれないが、クロウズは何というか、レトロという言葉に似つかわしい品があるのだ。 ただ古いことをやるのが好きなだけの若者も多いが、ブラック・クロウズは明らかに一線を画していて、だからこそ堂々とオーティス・レディングのヒット曲を自分達のヒット曲にすることが出来た。線の細い女の子のような顔で骨太のロックを歌うクリスは、他の誰も持っていないタイプの美学をしっかりと内包していて、それがこの18年間、少しも変質する気配がない。 高円寺CROSS ROADに勤めている頃、'80年代以降の音楽を毛嫌いしているお客が来ると、いつも黙ってブラック・クロウズをかけたが。反応は100%「かっこいいね。誰これ?」だった。その時、「これは1990年デビューの、ブラック・クロウズっていうバンドです」と答え、お客が驚く顔を見る喜び。
ところで。一方YouTubeで出してみてものすごくがっかりしたのが、やはり3月に新譜を出すキルズ。 ホテル(g)が有名女優とつきあったことで、今までマイナーだったキルズの名前が芸能情報として扱われ出したのが気に入らないこの頃だったが。その新譜の1、2曲目は、その流れにきっちりはまり込むような、適当にお洒落な―――どうでもいい曲。 前2作の、荒削りで、時々は曲として完成してすらいず、しかし岩のようにがっちりした無敵の格好つけと、その上にペンキをぶっかけたようにべったりと付着していた、二人の間のエロティシズム―――それが全部ない。 二人がもう恋人同士ではないという事実が、想像以上に影響しているのかもしれない。かつては自分たち二人だけしか見えていず、それが非常な魅力だったが。今はきちんと周りを見ている気がする。それが何ともつまらない。
There ain't no wow now (あの新鮮な魅力はもうない) *No Wow / Kills (2005) の歌詞。
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