Rocking,
Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?
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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)
*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
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2007年08月02日(木) |
Of Human Bondage |
かっちゃんにもらったシルクのワンピースを着て出勤。ゆるくてぴらぴら。裾はあけっぱなしで、前から風が吹くと腿のラインがくっきり出る。なんて無防備な。いつものぴったりのジーンズだと、こちらが腰を少し持ち上げただけで、もう脱がすのは不可能に近いが。このワンピースだと目的到達まで5秒といったところ。
というエロな発想とは実は程遠い印象の紺のワンピースを可愛らしげに着て、今日も可愛らしさとは無縁のINUを聴く。今日はスタジオ盤の「メシ喰うな!」を。 お前らはまったく 自分という名の空間で耐えられなくなるからといって メシばかり喰いやがって メシばかり喰いやがって メシ喰うな! ・・・ははは。爽快だな。 「あのふざけた中産階級のガキども」という歌詞の素朴さ純粋さには呆気に取られる。この日本において「中産階級」などという幻想を信じられる若さは感動的だ。
私が東京に来たのは19歳の時。東京には、夜を徹して熱く文学を語り合うような連中がいっぱいいるかと期待していたら、田舎よりも少ないのにがっかりした。今まで読んだ本の中では、パリでもロンドンでも文学青年で溢れていることになっていたのに。(思えばその「本」も、19世紀文学だったりすることに後から気づく) 音楽ならさすがに色々な人種に会えた。一人印象的な人物がいて、一度デートした。心理的に何かと拘りを抱えた人のようで、時々怒ったようにぶっきらぼうにものを言う癖があった。 その人物が、当時町田町蔵と一緒にやったりしていたのだ。 彼自身のバンド名をつけたのも町蔵だった。今そのバンド名で検索をかけたら、Amazonで普通にCDが売っていた。ついでに彼は、2003年に実刑判決をくらっていた。 彼はベーシストである。私がベースという楽器に対して持つ勝手な思い込みを具現したようなひとだった。今も当時と同じように痩せて、同じようにどこか不満そうな眼をしているだろうか。 また、会ってみたいなあ。
Of Human Bondage *サマーセット・モームの著書(邦題=「人間の絆」) (1915) *芸術を熱く語り合う青年たちが出てくる小説。また主人公フィリップは、ある理由で「彼」を連想させる。
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