Rocking, Reading, Screaming Bunny
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Far more shocking than anything I ever knew. How about you?


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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)

*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
 9年続いたサイトの母体は消しました。この日記はサーバーと永久契約しているので残しますが、読むに足らない内容はいくらか削除しました。


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2007年04月28日(土)  I won't deny the pain

ヴォネガットの「ガラパゴス」を読んでいる。未読だった数冊のうちの一冊。もうすぐ読み終える。途中、何でもないような箇所でふっと涙ぐみ、そこで気づく。彼は、意味でなく文章のリズムでもって、私の心の空いている領域を揺らし、振動を起こす。だから平易な言葉が時に感動を惹起する。

昨日母から、果物がぎっしりの小包が届いたので、やたらとそればかり食べている。果物だと、食べても罪悪感と嫌悪感が少ない。私のこの、食に対するこだわり(念の為に言っておくが、この言葉には本来悪い意味しかない)は、いつまでも消えないんだろうか。
「ガラパゴス」の中で、腹が減った野生に近い少女達が、他人の飼い犬──こともあろうに盲導犬を捕まえて、「歯と爪以外のどんな道具も使わずに」さばいて食ってしまうのは、ひたすら正しくうつくしい。
もっとも、私はどんなに苦しい思いをしても「知性」を持つほうがいい。それなくしては「うつくしさ」を鑑賞することも出来ず、それこそが本当の盲だ。
時にその盲は、盲導犬も杖もなしに、街中を堂々と闊歩している。──見えないことすら知らないで。

I won't deny the pain (苦しい思いをしてもいい)  *Galapagos(ガラパゴス) / Smashing Pumpkins (1995) の歌詞。



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