Rocking,
Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?
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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)
*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
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2006年10月21日(土) |
Beautiful garbage |
"Shirley, who's probably the best rock star I can name right now. Just the DNA on her. Sure she's just born rock star. I have to actually try. She's just it."
YouTubeでたまたま見つけた、たった8秒のコメント映像。 コートニー・ラヴが、ガービッジのシャーリー・マンソンを絶賛している。 私は音楽雑誌どころかCDのライナーノーツすら読まないので(そもそも輸入盤好き)、アーティストの基本的背景も全く知らない。だから、コートニーがシャーリーと知り合いかどうかさえ知らない。おそらくこの感じだと、友だちなのかもしれないが。 何か感動的だな。何だか嬉しい。
私がコピーする三人の女性シンガー。ホールのコートニー・ラヴ、ガービッジのシャーリー・マンソン、キルズのVV(ヴィヴィ)。 私は彼女たちとばらばらに偶然に出会い、それぞれの人となりも全く知らぬままに、勝手な共感を抱いている。
コートニーは、何しろ話題性が高いので、三人の中では一番情報量が多いが。私の知る限り、この世で最も可愛い女だと思う。彼女が何かのライヴのMCで、「エリック(g)は私のことを彼女にしてくれないのよ・・・私があんまりにもブスだから」と言っていたが。私は彼女がこういう発言をするのを見ると、涙が出そうになる。多分本気で言っているんだろうなあ、と思う。哀しそうにきれいな顔で微笑んでいる。───いいから誰か、行ってあの女を抱きしめてやれ、と言いたくなる。 彼女の書く詞は、いつも何かに魅せられている。彼女はベタニヤのマリアだ。ぽかんと口をあいて、キリストの端正な顔をうっとりと見ている。
VVは人間だと思えない。歌うお人形だ。彼女自身がそう思われたがっている。ステージでひと言も喋らず、化粧どころか髪をとかすことすらしない。前髪を全部前に垂らして顔を隠し、歌いながら煙草を吸って、口に含んだ水を床に吐きだす。 ライヴの最前列にいた私を、「殺すぞ」といわんばかりの眼でにらみつけていった時は、腰が抜けそうなほどぞくぞくした。 最高のフェイクのお嬢ちゃん。どうせあんたが本当は純粋で一途だってことは見ていればわかる。ホテル(g)しか眼に入ってないんだよね? かっこいいお嬢ちゃん、あんたには負けないよ。
シャーリーは、見ていて冷静ではいられない。不幸な歌詞、挑戦的な歌詞、諦めた歌詞、自分を食い荒らす歌詞。助けを求める歌詞。 彼女が子供の頃から外見をからかわれてすさんでいたと知って、自分のことのように感じたのは何故なんだろう。私はそんな体験はないのに。 シャーリーがライヴで幸せそうに笑ったり、少しでも救いのある歌詞を書くと、私は心底ほっとする。
だからそんな彼女をコートニーが手放しで誉めるのを見て、何だかとても嬉しかったんだ。
Beautiful garbage (美しいガービッジ) *Celebrity Skin / Hole (1998) の歌詞。
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