Rocking,
Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?
全日記のindex 前の日記へ |次の日記へ
*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)
*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
9年続いたサイトの母体は消しました。この日記はサーバーと永久契約しているので残しますが、読むに足らない内容はいくらか削除しました。
この日記のアクセス数:
*1日の最高=2,411件('08,10,20)
*1時間の最高=383件('08,10,20)
2006年07月08日(土) |
She's searching for another light. She looks to me she looks to me all right |
最初、その女の子からメールが来た時、てっきり私に「彼」に反論して欲しいのかと思った。「彼」がレビューで、SA(レッチリの新譜'Stadium Arcadium')を理解できないファンを全否定していると知らせてきたメール。 だからあえてそのレビューを読む前に、「今から読むけど、多分私は読んでも気にしないと思いますよ」と返信しておいてから読んだ。ああ、本当だ。全否定だね。
元々「喧嘩上等」という姿勢でやってきたひとだ。私も「彼」のそういうところが好きだし。何も私が喧嘩を売られたわけでもなく、私もSA否定派の一端を担う気はない。 まあ何となく、流れのまま「彼」にメールを書いた。レビューを読んだこと、私自身はSAを3つ星と評価しているがそれをまずいとは思っていないこと、同時に「彼」の意見に反論する気はないこと、など。翌日返信が来た。私のSAレビューは既に読んでいて、私の意見を尊重すると書いてくれていた。
メールをくれた彼女にも返信して、レッチリのファンの代表というべき「彼」の意見であろうが、プロの評論家の意見であろうが、それで(SAを完全に受け入れきれない)あなたが動揺することはないと書いた。そしたら「涙ぐんだ」「救われた」といった内容の長いお返事が来た。それを読んで初めて、まだ若い彼女が、「彼」の「SA否定派を全否定」に本気でショックを受けていたんだということがわかった。 可哀想に、と思うと同時に、可愛いなあと思う。
私はその部分では強いからね。私は、「彼」どころか、レッチリ本人に自分の意見を否定されても平気だから。 例えばわかりやすい話、ある日ジョンが「'By The Way'なんて糞だ」と発言したとしても、残念なことだとは思うが、だからといって私の信仰はびくともしない。私は'By The Way'気違いだからね。この「気違いじみた」感動は、このレベルに来てしまうと、もう誰とも、例えレッチリ本人とすら、わかちあうのは無理だと思う。私と同じかそれ以上に'By The Way'に感動している人はいるだろうが、その人の感動は私とはかなり内容が異なる筈だ。
しかし今回は逆で、フリーが「このアルバムが気に入らなければ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズも気に入らないってことだよ」と言ったわけだ。そしてこの言葉は、上記の彼女のように自分の価値観が確立していない若いファンにとっては、脅迫となりうる。これが、「俺らの今度のアルバムは最高だ。これがわからない奴はクズだな」とでも言ったのなら、まだよかっただろうが。 あのセリフは、真面目なファンの心に微妙な負担をかけるのである。
私は未だにSAは3つ星評価のままだ。'Tell Me Baby'のPVは可愛いらしい幸福感に溢れていて、見ていて幸せな気分になるが、曲そのものは普通にいいと思うだけだ。 SAにぴんと来ないファンの多くが、解るまでもっと聴いてみようと頑張っているが。私は特に頑張る気もない。
私が10代で書いた詩には、「水晶のようなものが神にならないか」といったフレーズが多くみられた。'By The Way'に出会って、私は水晶をひとつ手に入れた。レッド・ホット・チリ・ペッパーズは、'By The Way'、'Californication'、'Blood Sugar Sex Magik'の3枚で、私にとってかけがえのないバンドになった。万一今後レッチリが目も当てられないような駄作を数十枚出したとしても、そのことは揺らがない。
だから私は、SAが解らなくても慌てることはない。今後ライヴでレッチリがSAの曲を演奏しても、何のこだわりもなく盛り上がれる。SAの殆どの曲は、基本的には好きだからね。 だって、レッチリだもの。評価が辛いのは、元々の基準設定が違うんだよ。
She's searching for another light. She looks to me she looks to me all right (光明を求めることはない。あなたはそのままで大丈夫だよ) *She Looks To Me / Red Hot Chili Peppers (2006) の歌詞。
前の日記へ |次の日記へ
|