Rocking,
Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?
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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)
*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
9年続いたサイトの母体は消しました。この日記はサーバーと永久契約しているので残しますが、読むに足らない内容はいくらか削除しました。
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何となく爪を短く切った。
2002年と2003年は、爪をかなり長く伸ばしていた。こんな爪で日常生活が出来るのか?というくらい。でも人間は何にでも慣れるもので、シャンプーも食器洗いも器用にこなしていた。ただし急いで準備する時は、この爪のせいで泣く思いをした。ボタンが留められない。ネックレスの留め具が開けない。あの頃の遅刻の原因のトップは「爪」だ。マニキュアを塗リなおすのも遅れる原因になった。裸の爪でなんか表に出られないと思っていた。 長い爪は当然よく折れる。そこで付け爪の出番となる。親指をはじめ各指用に大きさを削った付け爪、爪を貼る専用のグルー、貼った後に形を整える爪ヤスリ、今塗っているのと同じマニキュアを常に持ち歩き、夜遊び中に爪が折れると、素早く付け爪を貼ってマニキュアした。GODZのテーブルの下でこそこそ塗ったのを覚えている。
一度ローリング・ストーンで、ばっきり折れた真っ赤な爪を、たまたま目の前にいた知らない男に「見てよコレ!」と見せたら、その男が無言で取って食べてしまったのが、未だに忘れられない。
2003年の終わりにギターをもらって、弾こうかと思って爪を切った。たいして弾かないうちに彼と別れ、ギターも突っ返した。2004年の夏の終わりに2年ぶりに働き出したら、ショットバーの仕事なので長い爪が邪魔で、マニキュアもすぐにはげるので、あまり爪に凝らなくなった。付け爪の出番も全くなくなった。
捨て魔の私が、使いもしないのにずっと保存していた付け爪を今日捨てた。今は英語講師もしているので、もうチェリー・レッドやブルーやグリーンのマニキュアも殆ど塗る機会がない。 塗り上げた長い爪は、私にとって、無職、無為、無益、そして「女」の象徴だった。ぴかぴかのエナメル。
たとえば夏の開いた胸元に塗るグリッター。たとえばメイクの最後に目頭にぽつんとのせる白いシャドー。 たとえば必ず蝶のタトゥーの上につける香水。会うひとによって香りを変えるという小細工。 愛しいくだらないムダの象徴。 バイバイ。
Don't go (行かないで) *D'Yer Mak'er / Led Zeppelin (1973) の歌詞。
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