Rocking,
Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?
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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)
*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
9年続いたサイトの母体は消しました。この日記はサーバーと永久契約しているので残しますが、読むに足らない内容はいくらか削除しました。
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2006年02月15日(水) |
I can't remember your name |
自分のサイトに手いっぱいで、よそのサイトを覗く暇がほとんどないが。 今日はBBさん(♀)のサイトを見てみた。そしたら、ドストエフスキーの「罪と罰」を読んだ感想が書いてあって嬉しくなった。 BBさんは私が「罪と罰」のことを書いた文章を読んで、今まで敬遠していたこの古典を読む気になってくれたのだ。以前には「敷居が高い」と言っていたが、読後の感想は「ジャンル分けするのであれば、犯罪心理サスペンス」「実にスリリングで、どんどこ先を知りたくなる」といった風で、「本で真の興奮が得られるのは数年に一度ぐらいしかないけど、これは間違いなくその一冊」と結んでいる。先日うちのbbsにも、「文句なしで殿堂入り」と書いてくださったばかりだ。 嬉しい。喜びに胸がわくわくして、落ち着かなくなる。そう、ドストエフスキーは大衆文学なんだってば! 純文学の古典的名作と持ち上げられ、かびていっていいような代物じゃないんだ。ドストエフスキーは純粋に面白いんだから。難しいと思われがちなのは、単に彼の名前の印象じゃないか??
名前。そう、ロシアの名前は難しい。BBさんも、「罪と罰」の登場人物の名前の長さには閉口したと書いていた。 ロシア人の名前は、「個人名+父称+姓」で出来ている。父称というのは要するに「父の名前+ヴィッチ(女性ならブナ)」で、〜さんの息子(娘)という意味。つまり「フョードル・ミハイロヴィッチ・ドストエフスキー」のミハイロヴィッチとは「ミハイロさんの息子」という意味なのだ。 ・・・名前が長くなるわけだわ。 おまけにロシアでは苗字すら男女で異なる。男ならドストエフスキーだけど、女ならドストエフスカヤなのだ。 さらには愛称がある。ロシアでは親しい間柄ならたいてい愛称で呼ぶし、その愛称がまたころころ変わる。母が呼ぶのと、友達が呼ぶのと、恋人が呼ぶのでは愛称が変わったりするのだ。「ナターシャ、ナターシェンカ、ナータ、ナターシェチカ」・・・これは全部、ナターリヤという名前の愛称である。 ロシアの名前の恐ろしさはまだまだあるのだけど、今日はこれくらいにしといたるわw
ロシア文学が「敷居が高い」と敬遠されている理由の大半は、実にこの名前の複雑さだと思う。 翻訳ものの出版関係者は、アメリカのミステリーに登場人物一覧をつけている暇があったら、ロシア文学の作品にこそ登場人物一覧(愛称つき)をつけるべきではないか。 (2/25up)
I can't remember your name (名前が覚えられないよ) *Hammering In My Head / Garbage (1998) の歌詞。
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