Rocking,
Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?
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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)
*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
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2004年07月25日(日) |
The world I love, the tears I drop, to be part of the wave can't stop |
2時間しか寝られなかった。のろのろとシャワーを浴びる。 今日のイベントは気が進まない。レッチリ以外のバンドなら絶対行かない。――そんな気持を映すかのように、晴天も時おり陰る。
11時半に家を出る。ママ(友だち)と新宿で会い、新横浜へ。13時過ぎにはついてしまう。 時間をつぶそうと思っていたら、カフェでレッチリのビデオを流していた。去年のダブリン公演だ。ビデオの真ん前の席に座る。どうやら周りも全員これからロック・オデッセイに行くらしい。 既に会場入りしているマチちゃんから色々と情報をもらう。今朝になってタイム・テーブルが変わったらしい。周りの客にもおしえてあげる。 次いでレニー・クラヴィッツのビデオに変わった。レニクラは一曲も知らないと思っていたら、どの曲も聴き覚えがあるのでびっくり。
15時、横浜国際総合競技場へ。Kくんが一人で来ている。ビールをおごってくれた。 周りの客は、殆どがひと目で誰のファンかわかるくらい、くっきりと分かれている。
ラルクが終了したらしく、民族大移動が起こる。3人で中へ入る。3人ともA2ブロックだ。 (このA2のチケット、ママが3日前に定価で入手。素晴しいわ)
レニクラを見る客はわりとまばらに散っている。始まったらさすがに一気に前につめたものの、通常のスタンディングに比べたらどうってことない。 私も結局気づいたら前から4列めくらいにいた。たいしてきつくもない。 しかしレニクラが良かった。彼自身を含めミュージシャンは全員相当上手いし、見た目もかっこよく(べーシストは私好みのすかした王子様風、ギタリストは全盛期のスラッシュを思わせる風貌)、ステージングもエンタメ性がある。ライヴとしてのレベルなら、レッチリよりかなり高いんじゃないかな。Kくんも「レニクラいいっすね!」と大喜び。
でも勿論そんな冷静な判断は、レッチリが出てきたとたんに吹っ飛ぶ。
最初に目に入ったのはジョン。髪を切り、服装もすっかり変わって、爽やかな感じ。ジョンだジョンだジョンだ。感激で大声をあげる。 チャドだ。フリーだ。最後にアンソニーが白いスーツで登場・・・ダサいなあ・・・でも全然かまわない。 レッチリだレッチリだ本物だ1年9ヶ月ぶりに来日したレッド・ホット・チリ・ペッパーズ。私がこの世で一番好きなバンド。
フリーとジョンがほんの少しぽろぽろっと音を出す。ただの単音。でもこれ、これって、これ・・・。 思わず声に出す。 「嘘でしょ。これを最初にやるの?」 ―――― "Can't Stop" ―――――――― ああもう。絶叫。いきなり涙ぐむ。 一緒に口ずさみだしたが、早くも1番の途中"Ever wonder if it's all for you?"で声がつまって歌えない。 Wait a minute, I'm passing out ――――こっちが気絶しそう。 Far more shocking than anything I ever knew. How about you? ――――衝撃で倒れそう。
2曲目が"Around The World"――――観客がわっと沸く。凄まじい大揺れが起こる。 実はママにつきあって後方に下がっていたのだが。後方といってもそこはA"、かなりの盛り上がりで、ママは倒されてしまった。
5曲目、"By The Way"、レッチリの曲の中で1、2を争うくらい完成度の高い曲だと思う。場内がひとつの生き物みたいに喜んでいる。 6曲目、"Fortune Faded"、モンスター・アルバム"By The Way"後に、肩の力を抜いて作った感のある曲(それが逆にこのバンドの大きさを感じさせる)だが、今日の演奏はそこに底力的な迫力を付け加えた。 7曲目、"Otherside"、また涙が出る。今度はぼろぼろ泣いた。普通に好きな曲だったが、なんと言うか会場全体に泣かされた感じ。"How long, how long will I slide"と観客ほぼ全員が歌っている。――ああ、そういえばこの曲は、mine-Dさんのサイトで皆で翻訳した時も、一番各自の思い入れがぶつかりあって大変だったっけ。 12曲目、"Don't Forget Me"、この曲は何故か一番2002年冬のロンドンを思い出させる。あの寒さと孤独と、孤独から来るひりつくような幸福感を。 18曲目、"Parallel Universe"、どうでもいいが観客が"California King"のところだけ大合唱するのは、そこだけ聞き取れるから?
ここで一旦終わり、レッチリ退場。 と、見る間に首にタオルをかけた軍団ががやがやとあちらこちらに侵入してくる。トリのY沢のファン達だ。正直に言えば、明らかにレッチリに興味のない人たちが混ざっているだけで不愉快だが、これが大声で喋りまくる。レッチリなんぞ存在しないかのように世間話を繰り広げる。 レッチリ再登場。フリーがダブリンの時と同じようにトランペットを吹く。しかしY沢ファンはでかい声でのお喋りをやめない。こいつらにとってフリーのペットなんて演奏のうちにも入らないんだろう。かっとなって近くの一人の肩をつかみかけた瞬間、前にいた女の子が 「うるさーい!!!」と絶叫。Y沢ファンはしかし謝りもせず、照れ隠しににやにや笑いながら、一応黙る。 ・・・せっかくの"Under The Bridge"が台無し。と思う間に、"Give It Away"が始まった! 一気に元気づき、前や横にいたY沢ファンを押しのける。どうやら会場のあちこちで皆が同じことをした気配。会場全体が縦に跳ねている。これがラスト曲。納得のいくいい演奏だった。良かった。
こう書くと、完全無欠な演奏だったようだが。 実は細部にこだわれば。チャドのドラムはいつもよりスパンスパンとちゃちく響き、フリーはまあ良かったものの、アンソニーの歌もジョンのコーラスも浮いていた。明らかにPAも良くないが、「リハ不足じゃないか?」と思ったのも確かだ。ギターのアレンジを変えている部分が何ヶ所かあったのだが、殆どの場合、別アレンジと思うより先に一瞬「間違った」ように感じた。 しかし、そんな細かいことはどうでもいいのだよ。 私はもうはっきり言って、レッチリの何がどういいのかも説明できない。完全に恋に目が眩んだ状態。今後一生レッチリしか聴けなくてもいい――そう思うくらいだもの。
最悪のイベントには違いないが、やっぱりレッチリを見られて良かった。ママ、チケット取ってくれてありがとう。
22時半帰宅。11時間の熱い一日が終了。シャワーを浴びつつ点検したら、打ち身2ヶ所(背中、胸の下)、傷2ヶ所(耳の後ろ、手首)、痣1ヶ所(腕)。 前回レッチリ来日時(2002年)の全身打ち身だらけに比べたらへでもないわ。
しかし。マチちゃんに 「痣が出来てたよ」とメールしたら。「痔が出たって・・・大丈夫?」という返信が。 「痔(じ)じゃなくて、痣(あざ)だってばよ!!!」 と怒りの返信をしたりしてw 後で彼女がbbsに、「『ええっ!!A2ってそんなに激しいんか!そりゃ飛び跳ね過ぎじゃん?!それとも辛いもん食べすぎか?』っとか勝手にいろいろ想像してしまった」と書いていたので、大笑い。
(セットリスト)
The world I love, the tears I drop, to be part of the wave can't stop (歓喜に揺れる観客に囲まれ、愛する曲を聴いて泣く) *Can't Stop / (2002) の歌詞
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