ちょりさんの日記を読むと
いつも少しだけ悲しい気分になる。
体中の水分が寂しがって中央にあつまってくるみたいに、
体の奥でぐずぐずと水分がわだかまる。
それを悲しい気分と言ってしまっていいのか定かではないけど、
体の内側が寂しくなるその感じは、
やっぱり、
ちょりさんの選んで紡ぐ言葉たちがもたらすものだ。
詩。ということをどれ程わかっているかと問われれば、
全く何も。
ど素人なのだけれど、
詩、というのは、
詩人、というのは、
どこか物悲しい旅人であると思う。
少なくとも、
人があまり立ち止まらないところで、
立ち止まって考える、
そういう能力のことだと思う。
私もいつかそのような、物悲しい旅人になれるだろうか?
「物語を書く」ということと、
「詩をつむぐ」ということとを、
ずうっと抱えて旅をする、
そういう旅人になりたいと思う。
*
さて。
いつも朝、通る道の途中に、
かわいらしい白い外壁の、小さなお店ができた。
はじめはカフェかしら?と、思った。
白い外壁に、ピンクのブラインドの下がる窓。
毎朝見るうちに、少しずつ出来上がっていく様子が楽しい。
昨日の朝見たら、そのピンクのブラインドの下がった窓に、
付け爪の見本が、小さく円を描いて飾られていた。
ネイルサロン!!
こんな駅から少し離れた片隅に、ネイルサロン!
素敵すぎ。
今朝には、扉に「CLOSE」の札がかかっていた。
今日明日にもオープンするのかもしれない。
楽しみだ。
*
私の欠点は、すぐ人のせいにすること。
そんなつもりはなくても、
思いも寄らぬところで、人のせいにしてしまったりする。
自分の意志とは反対に、時々ふいに、人のせいにしてしまう。
そんな自分に気づく時、ものすごーくへこむ。
凹む。
↑
こんな風に、ぼこっと。
そしてまた、
自分の欠点を見つけるたびに、急に歳をとる気がする。
吐く溜息の湿度も増すような。
*
と、いいつつおいしいかき餅のおかきを食べています。
ばり、ぼり、ばり、ぼり。
人はずーっと深刻ではいられないのです。
いえー。