けろよんの日記
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2004年11月18日(木) 大奥68(その2)


夕刻ボジョレー解禁日ということで課内でポール・サパンを空けて一杯。
今年のは甘味はないがさっぱりとした良い飲み口。

 帰宅後大奥(68)。今日は討入。大奥内でかと思っていたら、
神田祭の際に同志が示し合わせてお宿下がりの上で寺院代参中の
お年寄を狙うという計画。
 紆余曲折の上無事田沼様の御屋敷に逃げ込んだお年寄を
見事討ち果たしました。
 田沼様寝室横の隠し部屋に隠れていたのをひきずりだして成敗って
ここらへんもうホント忠臣蔵ですね。。
 そらないやろと突込みたいとこも沢山ありますが、良く出来てます。
お年寄が亡きお方様の髻を切った(結果的に刃傷に追い込んだ)
因縁の剃刀で止めを刺すところなどは執念実ったり。
最後はお方様の墓前にお年寄の白髪交じりの髪一房(白髪が妙にリアル)
と剃刀をお供えし、霧の立つ墓前で15歳から25歳迄の乙女6人が
白装束で自害するシーンでお終いです。
(ここらへんの救いのなさが68年版の特徴と言えましょう。)

 ところで、けろよんは日本人にはあるまじきことですが、
そんなに忠臣蔵に対する思い入れがありません。
忠臣蔵は信長、秀吉、家康と同列で大人気。
思いつくままに上げても、「峠の群像」「赤穂浪士」「忠臣蔵」
「四十七人の刺客」「元禄繚乱」と上がります。
今クールも上川隆也で新作がかかっています。
ケーブルテレビの時代劇チャンネルは12月「忠臣蔵祭り」です。
大学時代は「日本文化論@加藤周一大先生」の講義でも
取り上げられておりました。
だけどそんなに積極的に見ようとは思わないのよね忠臣蔵。

 でも今回はちょっと違った。同志の気持ちになりハラハラドキドキ。
何でだろうと考えるとおぼろげに浮かんだ答えらしきもの。
大奥奥女中の忠義としては何となくありがちというか納得がゆくんですわ。
しかし、47人も大の男が雁首揃えてすることか?というそれはちょっと
違うかなという。(お家再興とか色々手を打って全部アウトで追い詰められて
挙句の討入なんですけど。)
これってジェンダーですわね?やはり。

 今回のお女中方は赤穂浪士と違い何とか城内に留まり大奥勤めを
続けてるわけですから、同志の中でも見目麗しいのを上様にはべらせて
新しいお部屋さま(お方さま)として擁立するとか、
(奥女中お得意の)一服もるとか、策を弄して権力から追い落とすとか
そういう手段もあると思うのですけど。
ま、それをしちゃうと忠臣蔵へのオマージュっていうかパロディーには
ならんので有り得ない設定ですけど。
又あの老女役の方浪花千栄子さんと仰るらしいのですが、
もうすごい見てて憎ったらしいんですよ。
イビリ方も半端じゃなかったし。
視聴者としても一緒になって「おのれ〜今に目にもの見せてくれるわ〜」と
歯噛みせずにはいられない。ここはやっぱ討入でしかおさまらん。
浦路役の久保菜穂子さんの清楚に美しい面にも魅せられつつ
やはり浪花千栄子さんの怪演の手柄というものです。
ということは忠臣蔵でも浅野匠之守がこれでもかこれでもかと吉良に
イビリ倒されるシーンを見ていたならば四十七士の討入に快哉を叫ぶことが
出来るんでしょうかね?

 忠臣蔵についてはまた12月14日頃に述べてみたいと思いますです。
覚えてたら。あ、こなみインフルエンザ2回目もその頃だ。


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