Doritoの日記
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2004年10月05日(火) 或る日の夢

緑色の夢を見たんだ。

白い光が緑の隙間から漏れて、雲はひとつも無い。

ぼんやりとした風景が僕の感性に融ける。

レンガとベンチと木の葉のざわめきが全てだった。

あのコンクリートの階段は僕の部屋への入り口だ。

反対側にいけば誰かがいる。

一体誰がいるんだろう?誰にいて欲しいんだろう?



夢から覚めたくなかったんだ。

でも僕はこれが夢だと知っていたから

悲しかったんだ。


といっても僕はどうしていいのか分からなかった。

夢の中でも時間は過ぎてく。

夢だったら時間が過ぎないほうがいい。



そんなことを考えていたらもう夜になっていた。

幅広いベンチに仰向けになると、

見えるのは満天の星空なんだ。南十字星が見えたっけ。

ビールを流し込むと、天の川が回ったので、

重そうな月が落ちてこないように願った。



気がつくと部屋で一人、

ココロの中をさまよっていたんだ。

信じられないくらい寂しいんだ。
 
それはそのとき僕が恋をしていたからなんだ。

朝が来ると鳥が鳴いた。



昨日、緑色の夢を見たんだ。


Dorito

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