Doritoの日記
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緑色の夢を見たんだ。
白い光が緑の隙間から漏れて、雲はひとつも無い。
ぼんやりとした風景が僕の感性に融ける。
レンガとベンチと木の葉のざわめきが全てだった。
あのコンクリートの階段は僕の部屋への入り口だ。
反対側にいけば誰かがいる。
一体誰がいるんだろう?誰にいて欲しいんだろう?
夢から覚めたくなかったんだ。
でも僕はこれが夢だと知っていたから
悲しかったんだ。
といっても僕はどうしていいのか分からなかった。
夢の中でも時間は過ぎてく。
夢だったら時間が過ぎないほうがいい。
そんなことを考えていたらもう夜になっていた。
幅広いベンチに仰向けになると、
見えるのは満天の星空なんだ。南十字星が見えたっけ。
ビールを流し込むと、天の川が回ったので、
重そうな月が落ちてこないように願った。
気がつくと部屋で一人、
ココロの中をさまよっていたんだ。
信じられないくらい寂しいんだ。 それはそのとき僕が恋をしていたからなんだ。
朝が来ると鳥が鳴いた。
昨日、緑色の夢を見たんだ。
Dorito
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