Doritoの日記
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2004年10月04日(月) 煙草呑みの唄

煙草のけむりの曲線が

螺旋を描いて空中に融ける

時に早く、時にゆっくりと

白い線は絡まりあって青い空に無常の空間を作る

色即是空、空即是色。

確かなことは、燃えているということのみ

しかし刻一刻と灰になってゆく

嗚呼、この儚さよ。

地面に落とした最後の火種は

僕の足によって踏みにじられた

黒い煤がコンクリートの地面に残酷な傷跡を残す

嗚呼、この悲しさよ。

自虐的な苦い味が今日はやけに舌に残る

吐きだす息は茶色く濁ってしまっていた

よごれっちまった儚さに

このよごれっちまった悲しみに。





Dorito

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