Doritoの日記
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四月には桜が散る。
雨上がり、灰色のアスファルトの上、無数の花びら。
「あの山の上に行こう。町全体が見渡せるから。」
缶コーヒーの空缶が転がる坂道を越えたら小さな公園がある。
高校のチャイムが聞こえる、それは茶色のサンダル。
コンクリートの影の中を歩くんだ。
この石段はどこまで続く?
それでもブランコに乗って愛を語った。
夕方、あの道の真ん中でキスをしたっけ。
自転車はいつも君のだ。心配しなくてもいいよ、俺は歩くから。
あとでシュークリームを食べよう。
ありがとう。
四月には桜が散る。それは無数の残酷さ。
来年も桜は散るでしょう。
Dorito
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