ぷるぷるぱいなっぷる
まきどん



 いつかやって来る

「そういえば、この前実家に帰ったとき、父ちゃん日記つけてたな」
昼食時間、ふと思い出した。

「いつから書いてんのかな。」

帰った時は取り立てて気にならなかった事だけど、しばらくしてハッとした。
父は、もしかしたら自分の人生を振り返る作業をしているのかも知れない。自分の人生の総まとめに取り掛かったのかも知れない。。。

父は72歳。ほとんど毎日畑に行ってるし、友人たちとの付き合いも盛んでまだまだ十分元気。でも、いつか必ずやってくる「死」というものと向き合うには決して早い年齢ではない。思えば少し前と比べてずいぶん老けてきた。一人また一人と逝ってしまう友人たちを見送っていると、そう遠くはない自分にとっての‘その日’を父が意識するのはごく自然なことだと思う。
私の中の父は優しくて強い。一人娘の私は父にずいぶん可愛がられた。この歳になって、親の愛情というものを再確認することが多い。

私は、親のいつかやって来る‘その日’を受け止められるのだろうか。。。

2004年09月28日(火)
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