2025年02月28日(金) |
一本のロウソク〜幸せを分け与えることは〜 |
『一本のロウソク』
一本のろうそくから何千本ものろうそくに火をつけることができる。
それによって、 最初のろうそくの寿命が短くなることはない。
幸福は、分かちあうことで決して減らない。
〜仏陀 「ハーバードの人生を変える授業」より〜
二月も最後の日となりました。 今年の冬は警報級の大雪の被害に遭われた地域や数日前より山林火災が数か所であり(今も火災の広がりに不安な日をすごされておられます)、少しでも早く被害がおさまり普通の生活に戻られることができますように祈っております。
上記の文章を目にされたことはありますか? この文章は「ハーバードの人生を変える授業」という書籍の中で紹介されているお釈迦様が説いたとされている言葉です。
この言葉は人の本質というものをよく表していると私は思います。 貴方が「今幸せだ」と心から感じている… 貴方が「今すごくうまくいっている」と感じている… 私が幸せならそれでいい、私がうまくいけばそれでいいというように その幸せや幸運を貴方だけが抱いていれば、貴方だけの「幸せ」です。
しかしロウソクの火を他のロウソクに点けていくように、周りの方に対して少し温かな思いやりを持つことによって、貴方一人の幸せだったものが貴方の周りの方々の幸せへと広がっていきます。 その結果何が起こってくるのでしょうか? それはいつのまにか貴方の徳積みとなり、さらには業の償却へとつながっていく可能性があります。
得てして人は、"自分のロウソクの火を他のロウソクに点けてしまったら自分のロウソクが短くなってしまう"というような気持ちを持ちやすいものです。 しかし実際にはそんなことはないのです 一本のロウソクだけでしたら暗い空間も、貴方がそのロウソクの火を何千本ものロウソクに火をつけていけばものすごく明るい空間になることでしょう。
では実際にはどのようなことが,"他のロウソクに火を分け与える"ようなことなのでしょうか? それは私がよく皆さんにメールでお伝えしているように「ゴミ拾い」であったり、エスカレーターの前でベビーカーを持ちお子さんを抱っこして大変そうな女性のお手伝いをしたりetc…本当に小さなことでよいのです。 今や押しも押されぬメジャーリーガーのスター選手となった大谷昇平選手がごみをさりげなく拾っているのをご覧になった方も多いのではないかと思いますがゴミを拾うことで「運を拾う」そして「ツキを拾う」と仰っておられます。
いわゆる隠徳を積むことが結局自分に幸運をもたらすという事を「下心があるようで何だか抵抗がある」と仰る方もおられますが、私はそうは考えておりません。 なぜなら最初は「なにかラッキーなことがおこるといいな」という気持ちがあってやり始めたとしても、"ロウソクの火を分け与える"ことの最初の一歩ならいいと思うからなのです。
貴方が今、幸せだとおもうのであれば周りの方に思いやりをもった行動を… 貴方が今、ついてないと思うのであればコツコツと徳を積む行動を…
『一本のろうそくから何千本ものろうそくに火をつけることができる。 それによって、 最初のろうそくの寿命が短くなることはない。 幸福は、分かちあうことで決して減らない。』
さあ勇気を出して一歩を踏み出しましょう
杏珠
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