先日の私は、自殺や心の病を持つ人に宛てて、 感情的に言葉をつづっていました。 ごめんなさいね。 冷静に見ている相談者の方は、きっと驚かれたでしょうね。
あんなに感情的になってしまったのは、 掲示板に書かれている、魂の叫び、苦しみを 我が事のように感じてしまったから、 まるで、昔の自分と対面しているみたいで。 私の心が共鳴し、私の心が泣いてしまったからなんです。
本当は心理学的に心の階層を見る事から、始めなければならなかったんです。
医学博士、キュブラーロスは 「人は大きな衝撃を受けたときには次の5段階を順番に経験する」 と説いています。
1・否認 2・怒り 3・取引 4・抑うつ 5・受容
難しく書いてありますが、本当は誰もが経験している事なんです。 ここで、わかりやすいように短いドラマを設定してみましょう。
【 癌を告知された人がいた。 彼は宣告された時、「うそだ!絶対に信じない。(否認)」と答えた。 全てを否定し、全てが夢であると自分自身に言い聞かせていたが、 彼には時間がなかった。又、彼の家族の強い希望もあり、 抗がん剤の投与が開始された。 抗がん剤の強い副作用と戦いながら、 彼は「俺の苦しい気持ちは誰にも理解できない。(怒り)」と、 人からの同情を嫌い、周りの人間に暴言を吐いた。 そして、夜になると、彼は今迄、知ろうともしなかった神や仏に祈った。 「俺はこれから正直な良い人間になりますから どうか、あと数年でいい、命を下さい。(取引)」 それでも、癌の進行は止められず、体重は激減した。 そして、彼はだんだんと無気力になっていった。 「もう、どうでもいい。(抑うつ)」 ある日の夕暮れ、太陽を見ていて彼はふと、思った。 「太陽は登り、そして沈む。人は生まれ、そして死ぬ。」 「それが当たり前の事。それが、自然なんだ。」 彼はやっと、自分がもうすぐ、死ぬのだと納得した。(受容)】
カウンセリングを行うとき、又、病める人に言葉をかける時、 大切なのは、その人が今、どの段階にいるのかを知る事。
私は現在、メールだけで、相談者の鑑定、アドバイスをしています。 相談者の方がどの段階にいるのかを詳しく知る事は殆ど皆無に等しいのです。 その為、私がそれを知るためには、 どうしても、ユタの力と心の共感能力に頼るしかありません。
私は、皆さんと同じように 自分が精神的に病んでいると感じていた時期があります。
「人は何の為に生きているんですか?」 「幸せとは何?」 「自分の存在は何を意味しているの?」 「生まれ変わりが真実なら、私はどんな使命を持っているの?」 「私は何?」「私は誰?」
毎日の様に、死んでいく人を見るたびに、 この人はなんで生きていたの? 苦痛にゆがむ患者さんの顔を見るたびに、 この人が何か悪い事をしたの?
と、見えない何かに向かって、必死に問いかけていました。 私は、生きる事とは何か?を毎日、毎日、考えていました。
あの頃の私は、 時には、道行く知らない人に 「貴方はなんで、生きているんですか?」 と、大声で叫び、駆け寄り、聞きたかった。 「何が楽しいんです!」 「人は皆、死ぬんです!貴方もきっと、病気になって死んでいく、」 「それなのに、何が楽しいの!」 「こんな思いまでして、なんで生きなきゃならないの!」
いつか、私は気が狂ってしまう。 その前に、心が死んでしまう。 そして、毎日のように、「死」について考えていました。
それは、つらく、苦しい毎日でした。
私の周りの人達はなんとか私を助けようと声をかけてくれる。 けれど、私にはその声が届かない。
私は、キュブラーロス博士の言うように なにもかもを否定して、 なにもかもに反抗して、 様々な神仏に祈って、 全ての事をあきらめて、 そして、 説明のできない落ち着きを得ました。 その時、初めて、周りの声が聞こえるようになりました。
今の貴方が迷い、とまどっていても、いいんです。 私のことを信用できない。と思っていてもいいんです。 いつか、ずっと先でいいから、 本当に「縁」がある時でいいから。 貴方の心が落ち着き、声が聞きたくなったときでいいから、 声が聞こえるようになった時に、思い出して欲しい。
仏教には「説法」という言葉があります。 お釈迦様は教え、道を説く時、 その人の状態にあった説き方をされたそうです。
貴方が今、どんな状態なのか、 鑑定をしていない私にはわかりません。 けれど、もう一人の貴方は知っています。
暗い心の中のずっと奥にある光、 光の中の貴方は知っているんです。 貴方の今の状態がどうなのかを。 そして、もう一人の貴方は、 表面にいる貴方に、光を届けようとしています。
貴方の心が、又、新たに生まれ変われるように。
どうか、 もう一人の貴方をいつでも、側においてください。 もう一人の貴方は、貴方ではない、貴方です。 もう一人の貴方は、冷静に貴方の心を見ています。
「もう一人の貴方が、貴方を導く事ができますように。」
そして、何度でも言わせてください。
「貴方は幸せになる為に、生まれたのです。 貴方は幸せを掴む為に、この世に存在しているのです。」 「貴方の心が光に包まれ、幸せへの階段を登る事ができますように。」
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