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谷山浩子幻想図書館vol.3「アタゴオルは猫の森」を観てきた。
芝居じゃん。 っていうのが、まず感想。 歌は10曲くらいあったけど、ほとんどお芝居。 本職が3人加わっているとはいえ、残り3人は素人なのに、よくやる。
前回の「不思議の国のアリス」は、朗読劇だったし、 谷山「アリス」だからというのもあって、 透明な陰湿さみたいな雰囲気もあり、「幻想」の名にふさわしかった。 谷山さんが「アリス」の台詞を担当するのも合っていた。 そういえば、ラジオドラマに出演していたこともあるし、 体を使わない演技は向いているのかしら。
今回の「アタゴオル」が持つ独特な世界は、 陽気な方の谷山さんに、やっぱり合っていると思ったけど、 この舞台としては、実は谷山さんが出なくてもいいのでは、 と思ってしまったのが正直なところ。 演技に動きが入ると、ちょっとアイタタタって感じ。 どこか、NHKの教育番組を思い出させる。
谷山さんと、斉藤ネコさんは、こちらが恥ずかしくなっちゃう。 まあ、ほほえましいと言えば、そう。 本職じゃないから、学芸会と思えば、よいです。 ところが、主役を張った石井AQ氏は素晴らしかった。 演技が巧いかどうかは、ともかくとして、それでOKって思わせる雰囲気がある。 この人、緊張するってことを知っているのだろうか。 普段のコンサートもそうだが、すっかり自然体なんだもの。
前々から、音楽劇でもミュージカルでも、なんでもいいが、 そういうものの音楽を谷山さんがやったら、 面白いだろうなと思っているが、今回は、それを確信。 本当に、やってくれませんかね。
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