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2005年03月24日(木) |
嫉妬なのか(からくりからくさ) |
梨木香歩『からくりからくさ』を読んでいる。 2年ぶりくらい? 何度も「無性に読みたい」の波を越え(手元になかったから)、 久々のご対面だからか、なんだかとっても懐かしい気分。
今回は、あんまり真面目に読み込まず、 慣れた話だからさっさかさーっとなぞり読みみたいにしているのだけど、 半ばあたりまで進んだら、妙に心が落ち着かない。 なんだろう…… なんかこう、淋しいような、切ないような。 ……たぶん、これは嫉妬なんじゃないだろうか。 祖母の家と、そこに住む四人の女性達と、りかさんとの世界。 この目の前にある世界に、けっして生身は住めないのだと、 自分は入ることができないのだと、ひしひしと感じて、 嫉妬しているような気がする。
小説なんだから、当たり前なんだけどねえ。
***** 最近、人と会ったり、電話したり、メールしたり、 という回数が、わたしにしては多い。 その瞬間は、とても楽しい。嬉しい気分だ。 でも、それが過ぎるとひどく疲労感がある。 そして、虚しい気分になる。 人と会えば会うほど、話をすればするほど、 「わたし自身」は内に向いていく、陰にこもっていくようだ。 正直言って、つらい。
なんなんだ、これは。
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