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目下のところ、歯科での愛読書は「ブラックジャックによろしく」(置いてあるから)。
ストーリーがちょうど外科編のクライマックスで、思わず泣きそうに。 待合室で、何食わぬ顔して読み続けるのにかなり苦労してしまった。
末期ガン患者にとって、「死とは?」がテーマで、 「生きることだ!」「だって、生きたいでしょう!」と主人公は叫ぶ。 たしかに、そうだ。 よく「死に向かって生きている」とか「死ぬために生きているようなもの」とか言われるけれど、「生」と「死」は表裏一体。 死んでなければ生きてるし、生きてなければ死んでいるんだから。 「どんなふうに死ぬか」は、結局「どう生きたか」なのか。
医学の進歩は喜ばしいことなんだろうけれど、 それが故にきっとこういう問題も増えていくわけで。 難しい。
その前まで読んでいたのは、「ブラックジャック」だった。 他にも、病院や医者絡みの本がたくさんある歯医者だ。 病院に、この手の本がたくさんあると、なにやら逆説的なものを感じてしまう。 もしくは、それだけ自信もあるぞ、とも読み取れるけど。 (いや、たぶん、そんなふうな深い意味はないんだろうけれど)
「Dr.コトー診療所」も置いてくれないかなあ〜。
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