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(03.06.09(月)〜13(金)のこと)
9日、朝。 かの人が、7日に亡くなったことを知った。
一瞬、硬直。 そして、「嫌だ、嫌だ」と頭の中でこだまする。 身近な人の死は、恐怖だ。 ああ、けれど、なぜか「哀しみ」があまり湧いてこない。 いつもそうだ。 自分は、薄情な人間なんじゃないだろうか。
人ひとり失ったというのに、日常は変わらず営まれていく。 淡々と、まるで何事もなかったかのように。 みんなショックを受けているのに、それを隠して淡々と。 それが大人? でもそれがまた切ない。
そうして一週間。 やっとわかった。これは、「むなしい」んだ。
あの人の時間はもう流れない。 止まってしまったのではない。 永遠に、失われてしまったのだ。
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