梨木香歩さんのエッセイ集『春になったら苺を摘みに』読了。自分が、いかに平凡な人間かを思い知らされる。いや、平凡なのではなく、怠惰だ。具体的行動が伴わない、というのもあるけれど、それ以前に、精神が怠惰。精神的に未熟で、精神的に不感症で、精神的に荒廃していく……感受性が、もっとオープンに、敏感にならないと、たとえどんな経験をしてきても、薄っぺらい、うわべしか残ってないんじゃないだろうか。