ニッキ?

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2003年04月12日(土) やさしさのもと

降りる駅が近づいたので、座席から立ち上がった。
すると、中学生くらいの少女が、その友人の腕をそっと引いて道を空けてくれた。
あまりにも自然だったので、腕を引かれた子は何も気に留めなかったようだ。
しかし、わたしは、とても嬉しかった。
じんわりと温かいものが胸に広がる感触がした。
(だって、車内で道を空けてくれるなんて、ほとんどお目にかかったことない)
ほんの軽く会釈をしただけで、この 気持ちが彼女に伝わったかどうかはわからない。
いや、おそらくは何も。そんなこと、気にしないだろう、きっと。

ほんの些細なことだけれど、
さりげない心遣いは、とても素敵だと思う。

人と歩くとき、その人と反対側に鞄を持つとか、
後から入ってくる人がいるなら、開けた戸を支えるとか、
傘を差してすれ違うときは、相手と反対側に傘を傾けるとか、
……たくさん、たくさんある。
ボランティアなんて声高に叫ばなくても、これがやさしさだと思う。
いや、本当は、もっと自然なんだと思うんだけど。

細かい細かいとよく言われるけれど、気がつくことはやっぱり続けていこう。
ああだけど、つい他人にも要求したくなるのは、ダメなのかなあ。
(心ガ狭クナッテイル証拠)


鳥乃 |MAILHomePage

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