ぶらんこ
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その話題が出ると、つい避けようとしている自分に気付いた。
話したくない、聞きたくない。というのではなかった(つもり)だけれど、どうもぎこちない態度になってしまうのが、困るのだ。 で、無意識のうちにそれを悟られまいと振舞ってはいる(つもり)。 でも、相手は気付いているんだろうな、と思うと尚のこと、居心地が悪い。
それじゃ気の毒でしょ。 (あっちは)話したいのだから、それを気持ちよく聞いてやるくらいのデカイ心がなくっちゃ。。。
なんてことを、少しずつ(本当に、少しずつ)意識してきたのと、経験(回数?)と、時間とに助けられたのか? 最近になって、がむしゃらに目をつむることはなくなった。 むしろ、じっくりと観察してやろう、くらいの余裕さえ。。。???
・・・
「マミィはどうだった?」 随分前に、こころさんにあることを訊かれ、記憶の糸を辿ってみた。
が。。。思い出せない、、、
何よ、話せないの? と、こころが笑う。 まぁ話したい!ってわけでもないけど・・でも。。。
あれ?これはどういうことだ? まさか忘れたなんてことはなかろう。思い出せ。思い出せる・・・筈。。。
と、色々いろいろ回想してみたのだが・・・本当に、思い出せなかった。ということに、我ながら・・・驚愕している。
「信じられない!!」 こころが呆れた顔で叫ぶ。「マミィらしいっちゃマミィらしいけど・・・そこまであっさりしてなくても・・・」
あれ???なんでーーー??? あっさりしているつもりはない。が・・・あれ??? いやはや、まったくもってワケわからん。 どう絞っても捩じっても何も出てこない。本当にすっかりと忘れ去られているみたい。
「まぁいい。そういう話、まだあなたとする気持ちないし」 そう言うと彼女は 「まだって、忘れてるんだからこの先も話せないでしょ!」 と、のたまった。
そらそっか。 ふ・・・ちょっと安心してしまった。
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