ぶらんこ
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2004年12月20日(月) 道標

夜の散歩へ出かける。
ぷーは相変わらず先を行き、わたしは彼について行く。

彼はだだだっと駆けていく。
わたしはその後をのろのろと歩く。
しばらく行くと、暗闇の向こうに、ぷーの白い首筋が浮かんでいるのが見える。
彼はわたしが来るのを、少し先でじっと待っている。
そして、わたしの姿を確かめてから、また先へ走っていく。
わたしはそんな彼の後姿を見ながら、のらりくらりついて行く。

ときにわたしが立ち止まると、ぷーは遠くから駆け戻ってくる。
はっははっは、息を吐きながら、彼はまっすぐな眼でわたしを見上げる。
そしてわたしの周りを飛び跳ね、やたらと付きまとう。
「マミィ、マミィ、マミィ!!」
わたしが返事をするまで、彼はわたしを放っておかない。


ぷーは夜の闇をいつも勢い良く駆けていく。
嬉々と。自由に。たくましく。
わたしは時々、自分がどこへ向かっているのかわからなくなる。
何を求めているのかわからなくなる。
必要なこと。
自然なこと。。。
なんだろなぁ。考えてもわからない。
考えること自体、不自然なことのようにも思えてくる。
だからただ、ぼーっと星空を眺める。



そうすると、ぷーがわたしを迎えにやって来る。。。。


marcellino |mail