ぶらんこ
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散歩の帰り、ぷーきーとかくれんぼをして遊んだ。 ぷーはいつもわたしの先を、振り向きふりむきながら、歩く。 わたしはぷーの目を盗んでは、ちいさな小道に入ったりして、草むらの影に隠れる。 ぷーはわたしがいないのに気付くと はっはっはっは、と言いながら走ってくる。 息をひそめ、身をかがめて隠れても、すぐに見つかる。
今日、ぷーはとんぼを追いかけるのに夢中だった。 わたしはしめしめと思って、違う小道をずーーーっと進んで行った。 珍しくぷーはこちらに気付かない。 でもだいぶん進んだところで、たったかたったか、と馬の蹄のような音が近づいてきた。 ぷーがものすごい勢いで走ってきたのだ。 あまりにも真剣なので、おかしくて大笑いしていると、 ぷーは突然止まって、右足をあげたまま背伸びをし、すすきの葉っぱに鼻を近づけた。 その姿がとてもかわいくて、思わずにっこりしてしまった。
夕暮れが近づいてきて、風がびゅーんと吹いた。 ぷーきーが元気になって、わたしは、とってもとっても、とっても嬉しい。
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