限定鼓動

2004年06月08日(火) 自分本位

あたしは自分勝手な人間なもので
云ってしまえば、幸せも悲しみも自分付近で十分。

どこかで誰かが事故で死のうと、無慈悲に殺されようと
行方不明者が帰ってこようがこまいが、あたしには関係のない話。
同情や、何処かがひっそり痛むのは確かに感じるけど
結局、見知らぬ誰かの為に自分の想いをそれ程割ける訳も無く。

たかが人一人の運命
そんなに叫んで、どうなるの?

どこかの戦火に憤りを感じたり、
誰かの涙に同調したり
するけど、それが何になる?

誰かの命が助かったことに感謝を
誰かの命が消えたことに悲観と涙を

見ず知らずの人間相手に
そんなん出来るか。
道端で轢かれて放置されてる犬や猫の方が
あたしにとって身近だ。

“強い憤りを感じます。”
“言葉もありません。”
それは一種の社交辞令?それしか云えんのかい。

誰も彼も想える程
出来た人間じゃぁないから。



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そう思っているのも事実。
でも、涙が溢れるのも事実。

名前しか知らないあの子の死に
途方も無い切なさと、
存在など信じて無くとも縋る、天国への祈りを。


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陽 [MAIL]