限定鼓動

2004年05月08日(土) 徒然

私は最早、
子供と括れる歳では無く

いい加減
誰かの役に立っても良い大人

傷だらけだろうが誰かを救える
そう思っていた私は、もう何処かへ行ってしまって

誰か守りたかったな
自分の大事なもんくらい、せめて


涙が溢れてくる
零れて止まらないよ

此れが誰かの為に流す涙で在ったなら
どれ程か 救われたかもね

綺麗な夜に死んだ人
雨音の夜に逝った人
透き通る空気の中
私はあれ程、自分を恥じたというのに
望まぬ死に襲われた彼の人と
持て余して生きる申し訳ない自分を
あれ程、後悔したというのに

飾り気の無い部屋に
不釣合いな程 鮮やかな血の跡
拭っても拭いきれない
誰かが好きだと笑った絨毯には
零れた血が、黒く残る

持て余している
何一つ欠けることなく
所謂 五体満足で在りながら私は

生きていくことが
只 生きていたらいいだけが
こんなにも苦しい


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陽 [MAIL]