私は最早、 子供と括れる歳では無く
いい加減 誰かの役に立っても良い大人
傷だらけだろうが誰かを救える そう思っていた私は、もう何処かへ行ってしまって
誰か守りたかったな 自分の大事なもんくらい、せめて
涙が溢れてくる 零れて止まらないよ
此れが誰かの為に流す涙で在ったなら どれ程か 救われたかもね
綺麗な夜に死んだ人 雨音の夜に逝った人 透き通る空気の中 私はあれ程、自分を恥じたというのに 望まぬ死に襲われた彼の人と 持て余して生きる申し訳ない自分を あれ程、後悔したというのに
飾り気の無い部屋に 不釣合いな程 鮮やかな血の跡 拭っても拭いきれない 誰かが好きだと笑った絨毯には 零れた血が、黒く残る
持て余している 何一つ欠けることなく 所謂 五体満足で在りながら私は
生きていくことが 只 生きていたらいいだけが こんなにも苦しい
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