マイノリティー3 - 2004年10月26日(火) デジャビュでお会いしましたっけ? --- 平井堅サイコー。 わたしのいた高校では、普通科と特進科があって、 わたしはその大学に進む人たちのいる特進科にいたんだけど、 そのクラスの中でも、わたしと彼と、もうひとりの男の子は浮いていた。 いろんな意味で。 彼は高校でイチバン頭が良くて、県内でも指折りの学力を持っていたと思う。 軒並みはすれた頭だった。 そして、彼とわたしだけが浜松から東京に出て来て、 つい最近、近くの駅で偶然再会を果たしたのである。 なんせ、彼の通っている大学はウチのご近所なのだ。 今まで会わなかった方が不思議なくらい。 今日会った彼は、相変わらず金髪で、 スマイルマークのバッヂがついた帽子をかぶっていた。 お酒を飲んで尽きない話をした。 わたしと彼以外のもうひとり、浮いていた男の子とは、 しばらく連絡をとっていないと言う。 てっきり連絡を取り合っているのかと思ったけど、そういうのではなくて、 「音信不通」らしい。 やっぱり変人だったんだな。 ごくたまにだけど、久々に会った人と何を話せばいいのか分からなくなる。 近況はもう話したし、久々に会うくらいの仲だから、深く突っ込んだ話をする必要も無い。 世間話に花を咲かせて、お互い元気なのを確認する程度で終わる。 でも彼に対してはそう言う気を回す必要もなくて、 お互いお互いをよく知っているし、 いつもマイノリティー組のほうで、きっと今置かれている環境もそうだろうから、 思い付いたことを思い付いたままに話せばいい感じがした。 まあ、本当に頭のいいやつは人を無理に突き放したりつまらない顔を年中したりはしない。 うん、うん、と調子を合わせて話してくれる。 ついでなので彼の行きつけの、駅近くのお店の常連組とも仲良くなる。 なぜかみなさん、研究者だった。 やっぱり普通の社会人とは違うにおいを持ってるな。 みんなきっと自分のことばっかり考えてるんだけど、 誰かを蹴落としたり、追い抜いたりしながら自分のペースでいるのではなくて、 自分のスペースを最小限に押さえて生きているから、 誰かの肩に当たることもなく、誰かをこれ見よがしに追い抜く必要も無い。 で、居心地が良すぎてすっかり夜更けになっていた。 もう寝ます。明日早いんです。 ...
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