雨。久しぶりに乗るJR。詫びる車内アナウンス。あきらめ顔の乗客。「電車は当駅停まり、ここから先は・・・・」現実は、まだこの街のどこかに傷の癒えぬ人達がたくさんいる。あれから20日ほど経つのか?この電車はここから先どこへ行くのかな?駅をおりると、改札口には若いJR社員が詫びる。その姿を見ないようにして雨の中の街へ急いだ。○ 雨 / 三善 英史