2004年08月16日(月) |
背中だけでも出会いかもしれない |
文庫版「13階段」読み終わる。 単行本の発売は2001年。2001麺(あれは確か爆笑問題)…じゃない2001年、拙者は本当にドラマのシナリオを書きたいのだろうか?と悩んだ頃に本屋で見かけた。ニュースを聞けば「満場一致で乱歩賞に決定しました」。 ドラマなんかろくに見ないのにシナリオ書きたいの?むしろ小説書きたいんじゃないの?自問自答する日々。一問一答する日々。100の質問をする日々。
は「ああ、これが江戸川乱歩賞なのね…」
裏をめくってみたら「Vシネマなどの撮影現場を経て、江戸川乱歩賞を受賞」。曖昧です。この文のままならただの通りすがり。ちょっと振り向いてみただけの異邦人。久保田カフカです。 とりあえず、行ってみましょう。本科を卒業したら、その先を考えてみる。
そう思ってシナリオ学校でそのまま、短期コースから本科に入学したのでした。そのくせ、読んでなかったんだけど。
で、読み終わったわけです。痛い。文章で勝負するというよりも、リアリティってものに追われた作品を読んだのは久しぶりで、切なくなりました。 そして安易に映像にしてしまいたくなる作品。さすが、映像畑出身の作家。ト書き出身の地の文は大変読みやすいので、サクサク読めます。 しかしこれがデビュー作ってのには、上手い下手は別で納得。 少々ネタばれになりかねませんが、犯罪の種類が多様なんだもの。職業作家ならこの量でこんなには出さないと思いました。
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