あの夏の日に帰りたい
照りつける夏の陽射の中
期待と不安を抱きながら
貴方の声を聞いた
居場所が何処にもなくて
自分の行く途の見えなかった私に
明るく笑いかけてくれた
あの昼下がり時間
過去の私だったら
知らない貴方と話したいなんて
思うことはなかった
理由などなかっただけ
もう恋していた夏の日
何故?
淋しかったから?
誰かと無性に話したかったから?
いいえ違う…
貴方だから話たかっただけ
あの夏の日だから
見ているもの
感じているもの
同じではないことに
痛みを感じている
その痛みに潰されそうになるけれど
あの夏の日がある限り
私の心の奥底に痛みを沈めるだけ
できることなば
あの夏の日に帰りたい…
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