ちゃと日記
DiaryINDEX|翌日
6月のある日の会社帰り、 コンビニの室外機の下から「みぁう、みぁう」と、 とても悲しそうで寂しそうな泣き声が聞こえてきました。 「どうしたのかな?」と、室外機の下を覗き込みましたが、 暗くてまったく見えません。
ふと気付くと、側の交差点で、白黒の小猫が車に轢かれていました。 捨てられてさまよっているうちに轢かれたんだと思いました。 あの室外機の下の猫は兄弟だろう。 このまま放っておくと同じ運命をたどることになるかもしれないと思うと放っておけなくなり、なんとか保護してやることにしました。
余程恐い思いをしたためか捕まえようと室外機の下に手を伸ばしたら、 すぐにげてしまいました。 その時初めてその姿を見ました。 それは、とれも小さな茶トラ白で長いしっぽが印象的でしたが、室外機の下とかにいたため真っ黒に汚れていました。 その後も生け垣の陰や室外機の下など逃げ回り捕まえることができません。 そのうち道路を越えて見失ってしまいました。 逃げ足もとても速くあれだけ元気であればまだ大丈夫だろうと 自分に言い聞かせてその日は帰りました。
(つづく)
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