泡沫の記
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2005年06月07日(火) 思いがけぬ幸せ

昨夜も寝付きが悪く疲れがとれない。
なぜ、眠っても目が覚めてしまうのかがわからない。

朝から、なんとなくだるい。
今日は珍しく予定がないので、たまっている家のことでも
片づけようと思っていた8時過ぎ、
彼からの電話が鳴った。
う〜ん、なんかいやな予感・・・と思ったら、さにあらず、
今日の予定の仕事が急に明日以降に伸びたので、
「(時間があるから)先日、食事をした店に、モーニングでも
食べに行こうか?」という、誘いの電話だった。

思いがけない不幸な出来事っていうのは無限にあるけれど
思いがけない、幸せな出来事っていうのは、滅多にない。

急いで仕度をして、待ち合わせ場所に向かう。

店は平日なので、空いていた。
奥の方で幼稚園児のお母様たちの集団顔合わせ会のような
ことをやっていた。(「○○の母です・・・」というような自己紹介が聞こえてきた)
私の最も苦手とする空気。彼女たちは私達の存在にはほとんど
気がつかなかったと思うが、朝から一緒に食事をする男女を
どのような眼でみるのだろうか・・などと考えたりする。
その店は、パン屋さんなので、いろんな種類のパンを
折にふれてテーブルまで持ってきてくれる。
あとはドリンクとプレートとスープだけの簡単なメニューを選ぶ。
二人で、たわいもない話しを続ける。
帰りには私が家で食べるパンも購入し、支払いは私が。

先日彼に5万貸したが、事情があって自動車税を
急いで収めたという。
詳しくは話さなかったけれど、もうロクにお金は残っていないはず。
デパートの外商勤務時代に、穴をあけたお金が15万ほど残っていて
今月の給料は、その支払いに充てるので手元にお金は残らないという。
今回のみ親に頼んで生活費を出してもらうそうだが
15日を過ぎないと、入らないらしい。
あてにしていた今度のボーナスも、会社の業績がことさら悪いので(彼自身はノルマはクリアしているらしい)
今期の賞与は、寸志程度だという。
もともと、満額出たとしてもせいぜい30万程度だそう。
彼の生活や息子の今後はどうなるのだろう・・。
とにかく、先日行けなかった目的のフレンチの店へは
約束通り連れて行ってくれるそう。
一緒に食事に行けるということは、私にとって何と幸せなことか。

今日は午後2時近くまで時間があるという。
彼はかなり疲れているように見えた。
なんというか声もかけづらかった。
彼が眠ってしまって間もなく彼に寄り添っていた私も
うとうとしてしまった。
(といってもせいぜい30分から1時間以内)


私は彼に、一応話しておくからとことわって
他の男たちとは縁を切ったことを話した。
貴方と、無理しないで続けていきたいということも。
元々彼はそのつもりだったので、特に反応はない。
私がどうしようと、私の存在が彼にとって今以上の
特別になるわけでもないけれど。


「15日まで、これでなんとか凌いで」と言って、
頼まれてもいないのに彼に1万円渡した。
「あげないわよ。貸すだけだからね」
私に借りを作る度に、彼のプライドが少しずつ
傷ついているような気がする。
そんなつもりじゃないのに・・。
どうせ、恩には着てくれないくせに。

「15日以降にまた連絡をするから」と言って、
彼は仕事に戻っていった。
彼の今度の休みは土曜日だが、その日は今度進学する長男と
大学の説明会に行くため、無理にとった休み。

楽しい時間は、あっと言う間に通り過ぎてしまう。
わずか数時間前のことでも、こうして思い返すと
遠い昔のことのように思えたりもする。
強い個性の持ち主なので気になる側面もあるけれど、
おだやかに楽しく付き合って行けたらいいと思う。
ただ、高望みだけはしないように自分に言い聞かせながら。
その時々で楽しい時間が過ごせれば、それで満足できますように・・・。

・・・・・
もし子供たちが望み、元妻が復縁を申し出たらどうするか?と
聞いたら、子供の気持ちを優先すると言った。
そんなありもしない空想話しは、話す私が悪いけれど
今更ながら、彼にとって子供が全てなのだということが
骨身に沁みた。
もし私が妊娠したら処分するしかないと言い切ったが
そのわりに、避妊に関しては私の嘘を信じ過ぎる。
嘘というより本当はもう私にもよくわからないのだ。
卵巣が腫れていたり、排卵がきちんとおきていないらしいから
逆に望んでも妊娠はしないだろうが、
私は彼を困らせてみたい衝動にかられる。
そうなって絶対的に困るのは私の方なのに。
そして、彼を一生恨むとでも思うのだろうか・・。
恨みはしないだろうが(私が卑怯だから)
自分で自分が悲しくなる材料を作っていることに
何で何度も同じ過ちを繰り返そうとするのか
自分でもわかり兼ねている。

でも、ふと思う。
もし子供が出来てしまった時は
彼と別れてでも産んで育ててみようか、などと。
そのへんは今の10代の娘より、幼稚な考えなんだろう。

子供に煩わされる人生よりも、
彼と楽しく過ごせる人生を選ぶべきだろう。
もっとも、彼にいつ捨てられるかはわからないけれど


波ちどり |MAIL

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