現実にひたひたと迫る「老い」を恐怖に感じつつ、 結局はたいした進歩のない毎日を送る。 お金がないと嘆き、身体がよくないと嘆き、 心が満たされないと嘆く。 理想ならいくらでも言えるけれど、 現実は何も変わりはしない。 私はいつも不機嫌で、諦めてはいないと思いつつ どこかで虚しさをかみしめている。 ときどき起こる動悸の苦しみのなか、 このまま朽ち果てていくだけの、より惨めな残りの人生を無念に思う。