INDEX|past|will
2004年11月15日(月) |
【キッチン・ストーリー】2004年/ノルウェー・スウェーデン |
監督:ベント・ハーメル 出演:ヨアキム・カルメイヤー イザック トーマス・ノールシュトローム フォルケ ビョルン・フロベリー グラント
ほのぼの〜とした映画。(^^) 最近、なんとなーく心身共に疲労感 が漂っていた俺にはのんびりと安らげる映画だったなぁ。
1950年代初頭。スウェーデンの”家庭研究所”では、台所での「行 動心理学」の研究に力を入れていた。ユングバーグ教授のもと、ノ ルウェーの独身男性を対象にした台所調査が始まる。調査に協力す ると”馬”がもらえるということで応募したイザックだったが、イ ザックの元にやってきたのはスウェーデンの伝統工芸品の赤い馬と 台所の隅にテニスの審判が座るような椅子で監視のような調査を行 うフォルケだった。
調査される側と調査員との間には、「お互い会話してはならない」 「いかなる交流ももってはならない」などのルールが厳しく決めら れていて、お互いに気まずい観察生活が続いた。ある日、イザック がシガー・パイプの葉を切らした時にフォルケが自分の煙草を譲っ たことをきっかけに、ゆっくりと二人は交流を交わしてしくのだっ た。
この映画でフォルケが最初にイザックと交した言葉が「ありがとう 」なんだ。ノルウェーの煙草は吸わなかったイザックがフォルケの 譲ってくれた煙草を受け取った。イザックが勧めたコーヒーをフォ ルケが受け取って言った言葉。最初はお互い気を許さなかった二人 の交流がこの言葉から始まるんだ。なんかすごい良い!
だけど、その交流が始まるまでの間もこの監督は飽きさせない。イ ザックがネズミ捕りの罠を慎重に作るシーンや、チョコを食べる所 を見られるのを嫌って電気を消した後のフォルケの行動とか、所々 で笑いを誘ってくれるから、前置きや人物紹介が長くてダルイって ことが全然無いんだよね。
それに、この映画に出てくるセットや小物が本当シンプルなんだけ ど、フォルケのキャンピングカーもイザックの家もすごい愛着があ って可愛いんだ。同じように出てくるキャラクターもなんか絵本か ら出てきたようなキャラで主人公のイザックなんか、かなりいい感 じ。
二人がイザックの誕生日を祝うシーンが好き。 でも、最後はちょっと切ないの。
|