オレンジの映画日記
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2004年07月30日(金) 【21g】2003年/アメリカ


監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
出演:ショーン・ペン         ポール
   ベニチオ・デオ・トロ      ジャック
   ナオミ・ワッツ         クリスティーナ

人は死んだときに21gだけ体重が減るという。それは”魂の重さ”
だと言われている。この作品の中にはいくつかの生と死、魂のめぐ
り合いが描かれています。

心臓の病気を患い余命1ヶ月と言われている大学教授のポールは、
妻の子供がほしいという願いと、生きて一緒にその子供を育てたい
という願いを受け、心臓移植の手術を待っていた。そして、そんな
ポールの心臓提供者になるのは、やさしい旦那と可愛い二人の娘を
一度に失い失意の底にくれるクリスティーナだった。。。

人間の魂って21円分の重さしかないんですね。でも、この映画では
そんな魂の重さを濃密に表現していると思いました。子供をほしい
と願う妻、二人の娘を同時に失った母親に、母親から家族の命を奪
ってしまった男の苦悩。そして、死んだ男の心臓を移植された男。
登場人物それぞれが命の重さに翻弄されている姿が時間軸をずらし
た表現方法で巧みに表現されていたと思います。

ストーリー的には『なんで?』ってところもちらほら。なんで、交
通事故とはいえ、一人の女性から家族を奪ったジャックは、あんな
押しかけ強盗みたいな真似をするのだ?なんで、ポールは自分を撃
っちゃった?なんで、心臓を移植されたからって、その元持ち主の
奥さんに惹かれるのだ?結局、一度流産して、辛い不妊治療を受け
て、やっとの思いでポールとの子供ができたのに、ポールに浮気さ
れてしまった奥さんのことを思うと、なんだかなぁって感じ。僕だ
ったら、そんな奥さんと生まれてくる子供のそばにいたいと思うけ
ど、ポールの場合は魂が惹かれてしまったのか?





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