プープーの罠
2008年12月15日(月)

マトリョーシカ

すこぶる寒い。


窓際の席は
しん
しん
と冷えるからマフラーを頭から巻いていわゆる
マチコ巻き
な出で立ちで
パソコンに向かっていた

ら、

木山君がそれを見て
「マトリョーシカがいる」
と笑った。

「中から小さい浅田さんが出てきそう」

「私は小さい方の浅田さんになりたいです」
と私は笑って答え、
それはまぁ私が170センチメートル以上あるから
小さい私になったら平均身長くらいかな

という
ほど何かを思って発した
わけでもなかったのだけれど、

そうしたら思いのほかまじめに、
「じゃあ横に大きい浅田さんが半分に割れていることにします」
と彼は付け加えた。


私を真ん中サイズにしてくれたのか。


やさしい。
けど、可笑しい。

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「プープーの罠」 written by 浅田

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