プープーの罠
2008年06月02日(月)

pieces

アナウンサーの川田亜子が自殺した。
彼女は同い年だ。誕生日も5日違い。
何だか引きずられそう。

私の愚鈍な身体は環境の変化にいちいちついていけない。
実家に帰省するだけでも体調を崩す。
同じ天気・同じ場所でのマンネリを望み、一方で
心の方はふわふわと根を張らない暮らしを望む。
流れていないと淀むと思っている。

毎年春は体調をくずすが
それでも去年は穏やかなものだった。
今年はいろいろ環境が変わった。

不安定な仕事
新しい仕事
同い年の従姉妹の結婚
弟の結婚
29歳という年齢

そして八木君と別れてついに4年が過ぎた。
今年に入ってから連絡はとっていない。

四年の周期
というのは案外正しいのかもしれない。
四年経って初めて
私が八木君に対して
何もしてあげられなかった
ことに気付いた。

八木君が私とやり直したい
などと思うような要素が
何もない。

私の細胞は総て入れ替わり
八木君を憶えている細胞はもういない。
何かが大きくぽっかりと欠けたまま、
それが私の形になった。

索引
「プープーの罠」 written by 浅田

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