プープーの罠
2006年10月26日(木)

疲れた仕事帰り
塩気のあるあたたかい飲み物が飲みたくなり、
近所の惣菜弁当屋で味噌汁を買って帰ることにする。
疲れてなくとも自分のために自炊をする
ようなタイプではないのでこういうお店は便利に使っている。

行けば季節柄か豚汁であり、
油が浮いてるので少し躊躇った
けれど塩分を飲みたいと体がいう。

セルフ盛り付けなので具だけがなくなっていて
ちょうどうまいこと汁ばかり
だったのでさらさらと器に入れてレジに置けば
ふとレジのおばさんがその豚汁を見て

あら具がないわね

と言い、
ちょうど新しく置き換える予定
だったらしき厨房にあった
つくりたての豚汁にそれを

ざばっ

とあけてかわりにこんもりと盛り付けてくれた。具を。

ありがとうございます
とお金を払って家路につき
水気がほとんどなく煮物
のように盛られている豚肉や里芋を
もさもさと食べながら常温の水を飲む。

とてもあたたかかった。

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「プープーの罠」 written by 浅田

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