2006年10月05日(木)
変化
隣りの部署の新入社員の女の子に 最近綺麗になりましたね。 何かいいことあったんですか? と声を掛けられた。
話したことのない人に唐突に褒め られてもどう返したもんだか、 気の利いた返事は出来なかった けれどうれしかった。
"恋人ができて綺麗になる"
私の場合はそういう素敵なものではなく、 "別れてマシになった" という薄暗いものではあるけれど、 別れてよかったと他人に判を押してもらった気分。
毎日泣き腫らしてひどい顔のまま出勤していたことも多かったし 彼のことを考える度に自分が鬼 のような険しい表情になっているのも分かっていた。 着信したメールを読んで手が震えるほど頭にきたり、 家の中なのに急に電波が途絶えた時は本当にやばいと思った。
誰にも言わずに終わったこの恋愛は 第三者の客観的な目を全く欠いたまま 自我の強い二人が正面衝突して壊れた。 果たして自分の意見がどれくらい正しかったのか 見極めをつけられる人は最後までいなかった けれど、私は別れたということには後悔はしていないし 私にとって最良の選択だったと思う。
ある時から 会社ですれ違う城さんの目がとても冷ややかになり、 あぁ早稲田君は私のことを話したのだと感じた。 キチガイ染みた情緒不安定な女に振り回されて疲れた とでも言ったのだろう。
私の後悔すべきは 別れた こと以前に、 付き合った ということの方だ。
そればかりを毎日反芻している。
けれど、思いのほか これから後遺症に苦しむことになる。
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