プープーの罠
2006年04月14日(金)

Golden Week Month

さて、D社出向の件は会社間の契約で時間がかかるらしく
私は1ヵ月半の休みが与えられた。

次の仕事を探す手間がなくそれだけ休めるとは
これまたラッキーなことだ。

派遣が終了して実家に帰り、また戻ってきてしばらく
してから思い出したようにぷらりと会社に寄り、
契約の話を聞く。

当初は業務委託の予定だったけれど
それだと二重派遣になってしまうから、
ということで、形態も契約社員になることに。

これは一般的にはヨリヨイ雇用形態
なのかも知れないが、
一度話の流れた年末の件もあり、何となく
"不本意な契約"
として若干後ろめたそうに扱われ、
 こうなってしまいすみませんが、
 業務委託でもらえる予定だった手取り金額は保証しますので
とのこと、つまりその
"業務委託でもらえる予定だった手取り金額"から
自分で健康保険と国民年金を払うはずだったところを、
厚生年金、社会保険が差し引かれた状態で
"業務委託でもらえる予定だった手取り金額"なのだ。

実のところ、一度一定期間身を預ける覚悟をして
しまえば詳細はあまりこだわらないので
別にその金額を保証してくれなくてもかまわ
ないし、会社も会社たるものであれば
相手が雇用を希望してきたら手のひらを返したように
雇 っ て や る ぞ
くらいふんぞり返って強気に出てくれてもいいものを
律儀にこちらの希望を飲もうとする。
私はクライアントではない、
ただの雇われの身だ。
この会社は本当に"人がいい"なと思ったり
しながらも私自身の"人がよくない"ので遠慮はしない。

とりあえず
「半年契約ですよ、自動更新はなしです。」
と念を押せば人事部長は
「半年以上続けると有休がつくんですよ。」
と言い、私は
「そんなものはいりません。辞めたらいやというほど休みですから。」
と答える。

もし私が経営者なら、
こんな横柄な人間は雇わない。

なんて思いながら契約書にサインをする。

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「プープーの罠」 written by 浅田

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